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強風と恐怖の「渦の道」

(「渦の道」から飛島)

お茶園展望台から鳴門海峡と大鳴門橋を遠望した後、観光客の流れて行く方に付いて行くと、大鳴門橋に続く高架の自動車道を潜って橋の方に続いていた。帰ってくる人もあったので、何があるのか聞いてみると。渦潮の上まで歩いて行ける。真下に見えてすごいですよという。事前に見た案内書にあった「徳島県立渦の道」で床のガラスから渦を覗いている写真を思い出した。

高いところは苦手だと思うがここまで来ては引き返せない。聞くとY輔君も高いところは苦手だという。飛行機も嫌いで、遊園地のジェットコースターなどもっての他だともいう。地に足がついていれば高い山でも平気な点まで自分と同じであった。急に親近感を感じる。要は感受性とか想像力が高い低いの違いだと言ってみても、蓬莱橋の高さですら足の竦む身であっては所詮負け惜しみである。

入口で500円払って、どのくらい掛かるかと案内嬢に聞くと、約1kmで30分ぐらい掛かると答える。往復での距離だろうから、500mほど先の海上に行くのだと覚悟した。早く片付けよう。

通路は自動車道の下の橋の構造物の中に作られていて、幅は3mほど、膝までガラス張りでそこから上は粗い丈夫な金網が張られている。落ちる心配は無いが、おりから南西から台風の強風が吹いて、身体が取られそうで余計恐ろしい。とにかく一心に先をめざした。同行者を視界に入れている余裕は無い。途中何ヶ所か広くなって上までガラス張りのところがあり、風が遮られベンチもあるので一休みして同行者を待った。その間に何とかデジカメを出して海に向けた。海は波立ち、ぽつんと飛島が鳴門海峡の流れに逆らう船のように見える。

先端まで行き、床のガラス張りの個所から下を覗いて見たが、肝心の渦潮は残念ながら見れなかった。満潮は14時20分で中潮と掲示されていて、一時間ほど待てば満潮で渦が見られるようだ。しかしこんな所に長居は出来ない。さっさと引返した。岸近くの岩場の浅瀬ではすでに流れが始まって広い幅を持つ渓流のように見えた。


(渓流の流れに見える-「渦の道」より)

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