平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
「雲渓庵日記」の解読 21
(散歩道のノリウツギ)
ノリウツギはアジサイの仲間で、花期が7月から9月と、他のアジサイより遅い。
オリンピック、女子ソフト、メキシコにサヨナラ勝ち。男子サッカーは南アフリカに1:0で勝った。いよいよ明日が開会式である。賛否両論あったが、始まったら、みんなで応援して、コロナ禍中ながら、よいオリンピックだったと言わせたい。
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「雲渓庵日記」の解読を続ける。
平右衛門殿御渡し
御家来中、御宛行(あてがい)筋の儀に付いては、先達ってより度々御達し候次第もこれ有り候処、この度、改めて、在職、不勤の差別なく、旧禄に応じ、基の通り御扶持方下され候。
元高三千石以上 五人扶持
同 千石以上 四人扶持
同 五百石以上 三人扶持
同 百石以上 弐人扶持
同 弐拾俵以上 弐人扶持
同 弐拾俵以下 壱人扶持
右の通り、持高に成し下され候事。
一 在職中は、先達って命じられ候、俸金割合の御扶持、下され候事。
但し、俸金割合の御扶持、多きの者は、在職中も持ち扶持の通り、下され候事。
一 御役御免、または病死の者へ御扶助金下さるべき旨、先達って相達し候得共、持ち扶持御定めの上は、右御扶助金は下されず候。就いては、俸金の内、五分通り御預りの儀は、御差し止めの事。
一 御家臣の子弟、厄介、並び農商より御役命じられ候者、御役御免相成り候得ば、元身分に帰り候事と相心得べく候事。
一 その身、召し出され、未だ御譜代相成らざる候者は、一生の内、割合の通り、御扶持下され候事。
但し、その身、召し出され候者にても、格別功労これ有り候わば、思し召しを以って、御譜代に成し下され候儀も、これ有るべく候事。
一 御地場(じば)にても、前々より番代にて、勤続候者、並び同用の向きにて、既に小普請入り命じられ候者は、以来、御譜代成し下され候事。
右の通り、命じられ候間、御家来中へ洩れなき様、相触れらるべく候事。
十二月廿八日御達し
急廻状を以って申し達し候。然れば、荷物下され、城の越廻船問屋、武右衛門方へ着致し候に付、来る十九日、引き取りのため、印形用意、朝五半時、右同所へ罷り出らるべく候。もっとも当日雨天、日送りと相心得、廻状刻附けを以って、早々順達致さるべく候。
(「雲渓庵日記」の解読つづく)
読書:「ふたたびの光 南蛮おたね夢料理6」 倉阪鬼一郎 著
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