たまおのページ

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なつのあいすきゃんでぃ

2008年07月27日 | Weblog
 7月 27日

 時々思い出します。夏のアイスキャンディ。

 小学校の低学年か就学前か、そのあたりは曖昧なのですが、
そのときのことははっきりと記憶しています。

 朝からジリジリと暑い日、アタイの田舎では一番高い(有名)
山の麓にある母親の実家に行きました。(たぶんお盆前。
つうことは8月上旬)
 アタイの生家は「浜」(海に近いので母の実家あたりでは
こう呼んでいました)です。そこからバスに乗って、まず市内の
バスターミナルへ、そこで乗換えて山に向かうバスに乗ります。
(今は車で30~40分程度ですが、あのころは2時間ぐらい
かかったような気がします)
 
 凸凹道(もちろん未舗装)、そして車がすれ違うのもやっと
という細くてクネクネと曲がった道を、真っ黒な排気ガスと
土埃を撒き散らして、熱い空気にあえぎながらゆっくりと
進んでいきます。

 ところが、乗るバスを間違えたため、途中で降りて実家まで
田舎道を歩きました。

 まだ朝といってよい時間でしたが、空気が光っていて道の先は
歪んで見えましたよ。水は持っていないし喉もカラカラになり
ながら、狭い坂道をゆっくり上がっていったのです。
 そんなとき1軒のなんでも屋さん(駄菓子屋さん)がありま
した。傾いた軒とガラスの引き戸でした。
 
 そのころは貧しかったので(そのころはみんな貧しかった)
普段は子どもがお菓子などを食べられることは殆ど無かったんです。
 でもその時は、よほどかわいそうだと思ったんでしょうねぇ。
母がアイスキャンディを買ってくれたんですよ。

 人工甘味料で味を付けた5円か10円の氷アイスでしたが、
本当にうれしくってねぇ。ゲンキンなもので、足の運びが速く
なりましたよ。

 そいでペロペロゆっくり舐めたいのですが、太陽が許して
くれません。すぐに溶け出してしまいます。
 子どもながらに母にも舐めるように勧めたのですが、
「いいから自分だけで食べなさい。」でした。

 そいでも最後には”バーだけになったアイス”を舐めてくれ
ましたよ。
 母の実家に着いたときには、二人ともクタクタでした。

 つづきます

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