ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

奥藁科大川お茶まつり

2014年04月11日 06時37分32秒 | イベント
どうも、こんにちわ。





数日前のうちの一番生育の早い畑の様子です。1日、1日芽の生育は進んでいます。これからバタバタと忙しくなるんだろうと思います。

この時期って、最高の気候だったりするじゃないですか?桜も咲いて!それなのに、楽しまないのも損なので、新茶シーズン前に息抜きでもと、出掛けることもしたいと思います。

農園茶を広める活動に尽力するお茶うけ屋を運営するかなざわゆうさんに、誘ってもらい奥藁科大川お茶まつりに出掛けることにしました。予てから、『栃沢の内野さんところに行ってみたいっす。』と僕が言っていたのをゆうさんが覚えてくれたようです。
僕もお茶うけ屋の参加農家としていろいろ勉強させていただいています。東京自由が丘で開催される農家のお茶会でご一緒し、お世話になった山水園の内野さんが、お茶づくりを行う“栃沢(とちざわ)”というところに行ってみたかったのですが、なかなか行けずじまいで・・・この機会にというわけです。


静岡は各茶産地が点在し、いろいろなところがありますが、僕は井の中のかわずでして、行ったことがないというのが現状です。
静岡の本山というのでしょうか。梅が島のほうは行ったことがあるのですが。大川地区は初めてお邪魔します。バイクでも大川には行ったことがないです。

4月の第一日曜日は奥藁科大川お茶まつりです。
朝早く起きて・・・まずは、車などで大川地区を目指しましょう!
大川地区の入り口に、テントが張られお茶まつりの案内所のテントが設けられ、開催されているお茶会のわかりやすいマップが配られています(今年から、らしいです)。基本一本道に各茶会の会場が点在する形となり、料金は無料~300円・500円・700円等、お茶会やブースで変わってきます。


まずは、お茶しま専科さんの福田寺の茶会へ
 

↑JA大川支店に車を止め、徒歩で大きな桜のある福田寺を目指します。


↑おもむきありますね。天気にも恵まれよかったです。


↑お茶会の席にあがります。


↑まだ、第一席目ということでバタバタした様子で、お話も調子も出ていないと思います。淹れ手の方。丁寧に淹れてくださりました。


↑自然仕立て(だったかな?) やぶきた 手摘み ※メモしておけばよかったです。
一煎目、丁寧に作られたお茶だと感じました。水色(お茶の色)が淡くても、お茶の味があるので不思議ですよね。


↑二煎目とともに。お茶菓子を、ツバキをあしらったお菓子。二煎目をもってお茶会はおしまいです。


↑外のブースでは、品種“静7132”や“ベニフウキ”の紅茶をいただきました。

続いては、歩いて大川中学校へ


↑校庭の桜がキレイだす。


↑いまどき、こんな素直な中学生がいるのか?!自分たちの住む地域の歴史やお茶について学び、誇りを持ち、それを訪れた人たちにも伝える。すばらしい。
中学生は、地域の農家さん指導の下、お茶作りをしたり、郷土が生誕の地とされる聖一国師のご縁で京都の東福寺に出掛けてお茶の木を植えたりとしているようです。
お茶を淹れてくれる中学生が、弟に少し似ていたというどうでもいい情報も載せておきます。


↑すごく丁寧に淹れてくれて美味しかった。自分が中学生のときじゃ考えられないです。お茶を、人のために淹れる行為ってのができるのはすごいことです。


↑今では、中学生は全校生徒8名とのこと。
小学校も隣接しますが、中学校の前は芝生になっています。ドクターヘリが着陸するので、砂地だと砂埃が凄まじいので、とのこと。
山間地域は不便だけれども、いろいろ良いこともあるんですよね。


↑桜をもう一度。

続いては、大間の縁側お茶カフェへ最奥へ向かいます!


↑大間・・・マグロの大間?・・・「崖っぷちマグロ漁師!ハイテクソナー船団に挑む!」とかではなく・・・のんびりとした雰囲気の静岡の山間にある大間という地域。標高700~800mくらいあるらしい。
1回来てみたかったんです。人んちの縁側でお茶が飲めるって、たのしみです。
こちらは第一、第三日曜日に開催。集落の数軒が開催し、のぼり旗が開催中の目印。


↑この日は集落で一軒のみの開催らしい。のぼり旗がこれ。


↑感じの良いのお家です・・・なかなか知らない人の家に入っていくことは日常的にないので、不思議な感じがします。


↑良い感じの縁側。今は縁側なんてある家は少ないですよね。茶の間、縁側、台所などなど、そういったものは大事な気がします。昔の家が良いなあ。


↑お母さん手製のお茶請け。ほうれん草の胡麻あえとノビルの塩こんぶあえ、タクアン。
休憩料は300円。この日は、一軒のみの開催で、すごく賑やかな縁側カフェとなっていました。自転車で来てる方もいらっしゃいました。

続いては、グリーンティー大川へ


↑グリーンティー大川。共同工場です。手作りコンニャクや炊き込みご飯を買いました。ここでは“しのぎ”をいただきました。農家のおっかさん持ち寄りの惣菜やシシ汁はどれもおいしかったです。

最後の締めは栃沢茶宴の龍珠院へ


↑ここが、龍珠院の門ですが・・・入ったところにある木がすごいんです。


↑カヤの木らしいのですが、樹齢800年くらいじゃないかとのことです。
ここに住んでいる人々が自然に暮らしてきたことを物語っていますね。


↑内野さんがお茶会をなさられている声が聞こえてきます。


↑内野さんともう一方で一席づつ交代でお茶を淹れてくださるようです。このお方も丁寧にお茶を淹れてくれました。お話も面白かったです。
栃沢で生まれた聖一国師のお話を聞かせてくださる語り手の方もいらっしゃいました。


↑美味しいお茶ですね。


↑二煎目はお菓子と。酒蒸し饅頭と聖一国師のつなながりを初めて知った無知な自分です。


↑栃沢のしだれ桜と聖一国師の生家の方のお家のようです。

なんていうか、喫茶去・・・むずかしい言葉ですね。まあ、お茶でも一杯という、おもてなしをいただいた1日でした。
お茶づくりに一生懸命で、お茶を愛する地域の人たちで、大川地区人口600人のうちの90人がイベントに関わっているとのことです。
一杯のお茶にいろいろつまっているんですよね。
世の中、効率や大量生産化ばかりですが、作り手の想いのこもった尊いお茶づくりをしたいと思います。
ゆうさん、内野さん、大川地区のみなさん、ありがとうございました。

来年は、バイクで行くのもありかなと思っています。そんなに気負わずに、行けるイベントですので、小銭を持って、みなさんもいかがですか??4月の第一日曜日は、大川お茶まつりと覚えておいてください。

長々とした記事読んでくださり、ありがとうございます。

お茶っていいものですね!さよなら、さよなら、さよなら。

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