ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

発酵させて美味しくなります(・o・)

2018年04月10日 12時44分00秒 | お茶作り
最近、ボカシ肥料を茶畑に撒いています。発酵させたボカシ肥料を砕土機という本来は山土などを砕き篩い、苗床用の土を作る機械を通します。こうすることで散布しやすくなります。篩ったボカシに今回は菜種粕由来の肥料や少しだけ硫安というという化学肥料を配合しています。有機質肥料を主に使い、あくまで化学肥料もサプリ的なイメージでうちでは使っています。タイミングが悪かったり、沢山与えたりすると葉がぷくぷくと軟弱になるので、病害虫がつきやすくなるという考えから暑い時期は使いません。それに過剰な肥料分は流れると河川に流れ込むことになりますし、土にも良くありません。
戦後?昔から、お茶は多肥栽培でたくさん肥料をやるほどに美味しくたくさん採れるとされてきました。肥料をやるほどに、旨みがのるとされていて、3月の終わりの芽吹きのころに強めの肥料を“芽出し肥”という肥料として与えます。実際、思うほど新芽には影響を与えず、それ以後の2番茶の芽に影響を与えるようです。お茶の木は年間の管理があってこそなので、一回の肥料で良くなることはありません。まだまだ僕も試行錯誤の段階で・・・なかなか上手くいかないんですが、ただコクというわけではなく味の奥行きのあるお茶を作りたいと思っています。
うちでは今のタイミングの肥料は、一番茶中とそれ以後の木の勢いを保つための肥料です。


↑ヤフオクで買いました砕土機で砕いて篩って。これがないと、辛いです。これを手にするまでは大きな篩いで手作業でやっていました。


↑配合したもの。


↑今日は帰りたくないと、一度は言われてみたい34歳ですが・・・この作業中はお昼は家に帰りたくないです(苦笑)。風も相まってボカシ肥料が身体中にまとわりついたり、家に上がるまでの服の脱ぎ着と、上がってしまうとグダグダしまう自分が嫌で、今回は急遽メンパにご飯を詰めての野良メシです。卵焼き、たこさんウインナ―などはございません。見た目はレモンみたいですが酸味ゼロのモッカ先輩の柑橘類のハルカは持っています。
梅干しと、白米だけでいいくらいです。井川メンパもたまには出して使わないとね。
今日はパンパンに詰めて持っていきます。
ちなみに本日の野良メシです。今日もハルカ持ってます。




さて、ボカシとはヌカや魚粕、鶏糞などを水を加えて発酵させたもの、肥料効果を穏やかにする目的などで土を加える作り方もあるんですが、うちでは有機肥料のみ。菌の働きはすごいものです。畑に撒くと、すみやかに穏やかに分解されていくというわけです。

人間も、菌のお世話になりますね。僕は糠漬けもしますし。お味噌なども。本当は厳寒期のほうがいいんですが、4月になってから味噌も仕込みました。
いつものように糀から作りました。←一応、味噌に毎年なっていますので、ヨシにします。
1年分ないかくらいが無理せず作れる量なので、夏野菜の採れるころには食べ始めます。


↑ステンレス製の薪ストーブで米を蒸かします。


↑火はいいね。化石燃料は使えば無くなるものですが、木は二酸化炭素を吸いながら成長して、また使えます。あくまで森林が枯れないようにですが。剪定などで出たものをとって置くんですが、薪として優れた木には敵いません。樫とか日持ちも火力もやっぱりすごい。なかなか手に入らないですが。


↑こうじ菌の菌の粉とかを使った方が良いとは思いますが、糀を使います。


↑ほぐして蒸したお米に混ぜて。


↑米袋に入れて、発酵させます。


↑糀屋さんには足元には及びません。ムラがある感が否めませんが・・・毎年味噌になっていますのでヨシとします。


↑大豆を用意します。手前が自家栽培のめぐろ王です。後は、まんさい館で買い求めました。
今年は、昨年産をタネに、めぐろ王をたくさん採りたいです。


↑一晩水につけた大豆を炊きます。樫の火力すごい。グワングワン炊けます。


↑大きさ比較。大きい方がめぐろ王。小さい方は一般的な大きさの大豆。


↑豆が炊きあがったら、こいつの登場。年イチしか使わないミンサー(大)。


↑グルングルン回していきますが・・・グルングルンも最初だけの勢い。
こうして、豆をつぶしていきます。
昨年は、豆・糀・塩を混ぜたやつをミンサーにかけましたが、ハンドルが重くてしょんなかったので、今年は豆だけです。


↑潰した豆に糀、塩を混ぜ、ミソ玉に。これをいよいよ!


↑味噌樽にぶち込んでいきます。『これが俺の剛速球や!!』と投げると、樽の外に投げてしまったり、あっちこっちに飛び散りますので、おとなしく投げ込みながら、逆にストレス。


↑空気を抜いて、塩を一つかみ。『完成でーす。』ともこみち氏ばりにスマートにいきたいとこです。
こりゃ、楽しみです。手前味噌はいいもんですよ!


↑昨年の味噌。ミンサーがうまく回らなかったので豆の煮汁を入れてシュルくした結果ややゆるめの仕上がり。味は良いです。