ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

世界の紅茶を知り、自分の紅茶を表現する。

2016年02月14日 11時54分18秒 | ざっくばらんなこと
こんにちは!
先日、志太榛原農林事務所の企画で、世界の紅茶の味などを知り、それを踏まえたうえで自分の紅茶の味や香りを表現、プレゼンするという講座が二回にわたり行われました。

☆第1回目は、世界の紅茶のスタンダードであるスリランカの栽培高度の違う産地の飲み比べでした。ルフナ、ディンブラ、キャンディー、ヌワラエリアでしたか…高度が低い気温が高いところほど苦渋みが強く、高度が高いところは昼夜での気温差が大きく香りがある紅茶になる傾向がありました。

国産に比べスリランカの紅茶は苦渋みをはじめとして、味が濃いというのがありますね。もともとの気候や品種で味が濃い茶葉が採れるのかなと思います。国産の紅茶は淹れる際、茶葉の量が多めですね。


↑スリランカの各産地の紅茶をテイスティング。


↑自分たちの紅茶もテイスティング。個々に個性はあるものの飲みやすくて、香りも優しい感じ。

表現次第で弱みだと思っていることも強みになりえるかもしれません。
例として…
香りが少ない→優しい香りで飲みやすい
渋みが少ない→どなたでも飲んでいただける

実際、外国産の紅茶らしい紅茶を求めている人が大半ではないというなかで、自分で自分の紅茶をマイナス評価と表現することはないということです。生産者にとって国産紅茶にありがちなマイルドであっさりとした紅茶はいまいち特徴がないなと思いがちですが、飲みやすいあっさりとした紅茶が欲しい消費者に自信をもってアピールすればいいんですね。もちろん、嗜好品として『コレハオイシイ』と思っていただける紅茶づくりもより向上を目指しますが、現段階で作られている紅茶を多くの人に手にとっていただくにはには表現が大事になってきます。



☆第2回目は、1回目の講座をふまえたうえでの自分の紅茶のプレゼンです。お茶の知識人、喫茶店、日本料理、コーヒー食品関係の方の前で約10分間、自分の紅茶づくりについてや作る紅茶の特徴などをお話ししました。


↑緊張しました。紙芝居のようなものを使いながら。とにかく声を大きめにと意識しました。


↑安定の三浦さん。

なんでもそうですが見方、考え方ひとつでプラス・ポジティブにもなりますね。講師の先生の話も、農家のみなさんの話も聞けて、良い勉強になりました。
おつかれさまでした。


残念ながら春の嵐は梅の花を散らしますね。
下は庭の紅梅の開花初めの写真です。