ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

発酵茶マイスター塾 講師工場にお邪魔して

2014年07月19日 06時37分55秒 | 紅茶作り
こんにちは。
先日、発酵茶マイスター塾の第2回目は講師の方の工場にお邪魔しました。藤枝市のKさんの紅茶工場です。

Kさんの工場は萎凋(いちょう)という茶葉を萎れさせる工程ための専用の部屋、スリランカ製の巨大な機械をはじめ、紅茶を安定的に量産できるラインを備えた紅茶専用工場です。


↑大量の茶葉を萎凋できる萎凋室。送風や時折攪拌をして萎凋を進めます。紅茶づくりでは、この工程に面積を使ったり、適切な設備が持てずに、限度が出やすいですね。


↑スリランカ製の揉捻機。ヒルという木の揉板の盛り上がりが、日本の緑茶用の機械と比べると大きいです。


↑こんなんで揉まれたら茶葉もひとたまりもない。


↑紅茶用の揉捻機にあって日本の緑茶用揉捻機にないもの・・・茶葉を排出した時に見えるのですが底に神々しく輝くポッチがついています。ポッチがあることで、茶葉は常に大きく動きながら機械にかけられます。そうすることで、熱を持ちにくくなるようです。


↑何から何まで考えて作られえているKさんのような紅茶職人をマイスターと呼ぶんだろう。


↑所々に、工場での作業をスムーズに行うための知恵がみられます。整理整頓もなされています。


↑先ほどの揉捻機でグワングワンと揉まれたのに、茶葉はそこまで切れていません。


↑発酵のあとは。発酵止めです。中揉機という緑茶の機械を改造して発酵止めができるように。ものすごい熱量です。


↑中揉機・・・でかい!


↑緑茶用の乾燥機を流用・・・でかい!


↑塾生各自が持ち寄った発酵茶を試飲。みなさんいろんなお茶を作っていますね。

Kさんの工場を見せてもらいましたが、工場をマネしたところでKさんと同じ紅茶ができるわけでないのでオープンに見せてくれました。この気候風土でKさんたちが世話した畑から作られた茶葉を、考えられた紅茶工場でKさんが揉むことで、Kさんの紅茶ができる。確かな自信を持たれているなと思います。
僕は、とても紅茶専用の工場は持てませんが、今うちにある機械で、少しでも美味しい紅茶づくりをしていきたいと思います。
工場を見せていただき、ありがとうございました。
第3回も別の講師の方の工場にて研修です。次回も楽しみです。