わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

大童子 その1

2021年06月03日 | 能面

もう一年の半分が来た。なんと6月である。だからどうかしようと思ったとしても、こればかりはどうしようもなく、平常心で日常を過ごす事しかない。ましてや、新型コロナウイルスの影響下であればなおのこと、いわゆる3密(密接、密集、密閉)を守りつつ感染を防ぐことで、安心を得るしかない・・

ということから、環境や健康に留意をしつつ、お面を彫る・・のだ。

さて、今回の課題は何か?  ということで、今回もネットを検索して気に入ったお面をチョイスしたところ。それは「大童子(おおどうじ)」だ。実は「童子」というお面があり、すでに3個は彫っている。これは、名前からして子供のお面なのだが、この兄貴分があるらしい。どうもそれが「大童子」らしいが、私はこれまで彫ってはいなかった。なら、今回はこれを彫ってみようか・・・という理由でもある。まあ、手持ちの材料の関係もあるから、このお面を彫ることで6月の能面塾の日(9日)まで間を持たせようという魂胆でもある。

で、参考にしたのは下の通り。この表情からして少年から青年になるあたりの年齢だろう。大きさは女面と同様であり、手持ちの材料で間に合うはず。

早速作業開始だ。作業開始は5月25日からだが、下は26日の写真。一日でここまで進むので、これも自称「面打ち師(能面師かな)」の成せる技でもあろう。

下は30日の結果。上の写真から4日も経っているが、このあたりなら50%程度の仕上がりとも言える。それ以外にも、裏彫りも2回ほど行っているから、まあ、その程度の日数はかかるという例かな。

さて、下は6月1日の結果だ。ここまで来れば、これは7割程度の完成度であり、かつ更に裏彫りも進めているので、なかなか順調でもある。で、額(ひたい)側面に、何やら補修の跡が見えるが、これはひび割れが発生していたので、その部分をこの段階で埋めたという具合。今回ならこの程度の補修で十分だ。

下は3日の写真。上の状態から表面をきれいに磨いて、口の部分を裏側まで貫通させたところ。こうしてみれば、ほぼ出来上がっているとも言えるので、この後は目の彫り込みや眉毛の部分を彫っていくと素彫りの完成となる。

能面塾は来週なので、まだまだ充分に時間がある。従って、当初の予定通りに9日までには素彫りも終わる気配だから、能面塾にはこれを持参して、先生に紹介することになろう。

今回も約2週間ほどで素彫りが完成しそうだ。これも作業が早いと言えるものの、別に自慢する中身ではないから、淡々と・・・・   かな。