わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

不動 その7

2015年11月04日 | 能面

大黒様も素彫りが終わり、残していた不動の最後の仕上げを始めたところ。

真鍮板を加工して眼球を作る作業だ。例によって真鍮板を予定の寸法に切り取り、眼球部分の形に変形していく。この部分は丸いから、丸く窪んだ穴を開けた木製の台の上で、これまた先の丸い金槌を使い、叩きながら徐々に眼球のカーブに合わせていく。

この部分はちょっとコツがあって、一気に叩くわけにはいかない。しずしずと叩き、同時に眼球の大きさに合わせながら真鍮部分を切り取っていく。そうして時間をかけながら、慎重に眼球部分に合わせていくという具合。これを無理にはめ込もうとすれば、能面の眼球部分や周囲の木の部分が壊れてしまう。

それこれしながら、うまい具合に収まったのが上の写真だ。遠目には良く出来ているが、よく見ればそれなりの出来具合。が、まあ良しとしようかな。

こうして2個が出来上がったところ。

この後は彩色に入るのだが、前にも書いたように能面教室やら能面塾やらで紹介が終わった後に彩色を始める・・・つもりだ。それにしてもまだ一週間もあるので、そのあたりの暇な時間をどうしようか。まあ、これまで根を詰めて(と言うわけでもないが)作業をしていたので、肩こりや腰の痛みを和らげるためにも、幾らかの休息も必要だろう。

と言う話でした。

 

 

 

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大黒 その5

2015年11月01日 | 能面

いよいよ最終段階に入った。耳を彫ったり、目を彫ったりして最終的な形に仕上げていく。このあたりは「仕上げ彫り」なので、大きく変化しない。細かいところの造作を修正したり、バランスを見たりしながら、細部を仕上げていくところ。

上は今日11月1日の時点。これは、仕上げ寸前の形だ。ただ、よく見ると、歯の部分がまだ終わっていないが、これはすぐにも出来るところだ。また、二重まぶたにした方が良いので、それも追加する必要がある。この部分は鉛筆で印を付けているから、これもすぐに終わる。

と言うところまで仕上がっているので、今日の段階で「ほぼ素掘りの完成」と言えるだろう。この後は彩色に入るのだが、これは大黒の前に彫った「不動その4」と同時に行う予定なので、それも含めてもう一度点検をしながら面の出来具合を修正することになる。

この時期はまだ決めていないものの、「塾や教室で素掘りを見せてから彩色をしよう」と考えていたよりも早い段階で、作業j開始になるかも知れない。というのも、教室も塾も11日が今月の第1回目であり、それまでまだずいぶんと間がある。この間、何もしないでぼーっとしているのもちょっと暇だしな・・・・と言う具合。

さて、腰痛はだいぶ治まっている。ただ、これは一般的なヘルニアとか、なんとか狭窄症とは違っている気もして、これまでの簡単な治療で全快したわけではない。もちろん、歩行時の痛みは残っており、この原因も「座ったまま長時間の能面作業を行ってきた結果」なのか、単に高齢化による体調不良なのかの見極めも難しいところ。

いずれにしても、適度な運動や無理な作業は避ける工夫はしているから、幾らか時間をかけながら回復に向かって努力をしていくしかないだろう。

 

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