わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

狸 その1

2013年09月13日 | 能面

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11日に能面塾の講座があった。すでに出来上がっていた「志のぶ」は持って行かないで、暇つぶしに作っていた「武悪」を持って行き、その作業を進めていた。先生から「出来上がった面は?」と言われたが、「文化祭に展示します」と、ごまかしたところだ。

ところで、前にも書いていたとおり、志のぶの後の課題を決めたので、それの材料を頂いて家に帰ってきたというところ。課題は予定通り「狸」だ。これも予想通り見本はない。更には予想通り「型紙」もきちんとしたものはなかった。ただ、一応はン万円もする写真集に載っていた狸のカラー写真があり、それをカラーコピーしたものを貰ってきた。それが上の写真。

横顔はなく、斜め前から撮った小さな写真があって、その2枚を参考に彫り上げていくという、ちょっとやっかいな作業工程になってしまった。これも予想通りと言うことか。

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今回も材料の高さが約1cm足りないものしか無く、しょうがないので額部分を切り取った余り材を鼻の部分にかぶせて、高さを確保したと言うこと。大きい材料が少なくなっている昨今では、ちょっとした部分は技でごまかしている。ま、わざと言うよりは単に材の継ぎ足しで何とかしているだけで、本当はきちんとした寸法の材料の方がよい。もっとも、大きな材料はそれなりに値段が高くなるから、個人的に楽しむだけの今の趣味であれば、安い材料でもOKである。


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というわけで、作業開始二日目の状態が上の写真だ。実はこれからが大変。まともな図面がないし、カラーコピーだけを参考にして彫っていくので、彫る位置や寸法を決めるのが大変。時間がかかると思うけど、これも特別、完成時期が決まっているわけではないから、じっくりと時間をかけて作業を進めていこう。時間だけは充分にあるのだ。

さて、武悪はどうなるか?

それもそうだが、来週水曜日は能面教室で、これも新しい課題が決まっている。「中将」だ。この面は、私はすでに能面塾の課題として2個作っている。だから、初めての面ではないが、一応先生からの課題として、まじめに彫っていくことになるだろう。

であれば、来週以降は3個の能面を同時に彫り進めることになり、これは面倒なことになってしまったぞ。