わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

不動 その8

2015年11月20日 | 能面

16日頃から彩色を始めた。上の写真は17日のものだが、これは表側。裏側にも黒い工芸漆を塗っており、一日ぐらいは裏側の乾燥をしなければならない。で、翌日に表を塗り始めたという具合だ。これは下地塗りということだから、胡粉の白色だけで良い。

その後、顔の表面の色を作って、それを塗り、勢いで髪の毛の色まで調合して色づけをした。さて、一晩おいて18日にしみじみと見ていたのだが、どうも色具合がおかしい。本当は「橙色」いわゆる「朱色」を塗るつもりでいたはずだが、これは朱色ではない。

もともと写真の色は全体に暗いから、鮮やかさはない。そのため、朱色と言っても全くの朱色ではないことは最初から分かっていた。が、それにしてもこの色は「紫色」に近いから、許容範囲を超えている気がして、結局、19日になってから、はがしてしまった。それが上の写真だ。

で、20日になって色を作り直し、彩色をしたのが下の写真。

実は、この色は「紫色」になった時にも作っていた色。これに、「ちょっと明るいかな」と考えて、顔の表面に塗った青色をませたのだ。そうしたら「紫色」になってしまったと言う具合。ただ、初めはこの紫色でも「写真に近いかな」と思っていたが、一晩おいてよく見たら、やっぱり具合が悪いと思えるようになったということか。

さて、この鮮やかな色は、よく見れば「朱色」でもない気がする。ただ、手持ちの色を調合したらこんな色になったというあたり。本当は、純粋な「朱色」があれば良かったのだが、そう都合が良いとは限らないのが自作の面倒なところ。

この髪の部分は、前回作った「不動3」では「金色」だった。そのため、今回はわざわざ「成田山新勝寺」にある不動さんの画像を探して、この色にしたといういきさつもあって、ちょっとこだわった部分でもある。

まあ、参考にした写真とは、今の段階では若干イメージが違っているものの、今後は幾らか暗さを加えたり陰影を作ったりして、見やすい顔の表面にすることになる。

 

 

 

 


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