わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

小べし見 その2

2020年11月15日 | 能面

11月に入ってまだ2週間・いやもう2週間が過ぎたとも言えるが、作業開始からはおおむね2週間以上は経った。と言うことは、かなりの進み具合と言えるのが、これまで彫ってきたお面の状態。しからば、さて今回は?

下は11日の段階。顔の表面はこんなものだろう。顔の各部分についても、おおむね参考写真と見比べても、もちろんおおざっぱな印象だが、かなり似ている。

下は12日の段階だが、目球の部分や鼻の形がはっきりと見えてきた。また、頬の部分もかなりの進み具合だから、全体的に見てもほぼ顔の姿が見えている。当然として裏彫りも3段階ほどの進み具合なので、最終的な深さ程度までは彫っているつもりだ。

さて、下は14日の結果である。見た感じではいかにも「最終的な段階」であり、出来加減も9割と言っても良いぐらい。また、鼻の穴や眼球の穴が開いていると言うことは、裏側もきちんと最終的な深さまで彫り進んでいるという証拠でもある。更には、額(ひたい)にあった節穴は、補修材で埋め込んで成形し、違和感のない状態まで仕上げている。

下は今日15日。上の写真から彫刻刀の跡を消す作業を行い、表面を滑らかにしたところ。ここはまだ荒削り(サンドペーパーで言えば80番あたり)なので、この状態から全体の形を見直し、最終的な、部分的な修正に入る。最後には120番か180番程度のサンドペーパーを使って磨くと作業終了だ。

今日の点検では、頬(ほほ)部分が左右に若干膨らんでおり、もっと細くしても良いと思うので、明日以降はそのあたりも含めて、更なる「細部調整」をする事になろう。

今回のお面は、自称能面師20年の私が初めて彫ったものとは言え、なかなか手強い相手だ。なんと言っても実物がないから、写真だけでは判別出来ない凹凸部分が数多くあり、それを最終的には、しつこく写真と見比べて修正しなければならない。本来なら各部分の立体図があって、それをお面に重ねて彫り進んでいけば、正しいお面が出来上がるのだが、今回はなし。

まあ、今回のお面については、節穴が付いた材料、彫刻刀がすぱっと切れない材料だったなどの予測不能の部分も発生したが、なんとか外見上はきれいな仕上がりにしたいと思う。

一応は今月いっぱいが作業予定のつもりだったものの、この調子で行けば今週中にも素彫りが完成しそうだ。うーん、なんとこの面倒なお面が、3週間ほどで出来上りそう。

ま、いいっか。

 

 

 

 


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