さあ、1月16日現在で、どうにか細部の模様を彫り込んだところ。これがまた大変だったが、実は細かい彫りではない。
ちょっと拡大したところ。このように、単に模様を彫った程度にしか見えないが、年輪(木目)が彫りにくい方向にあるため、力を入れすぎるとその部分が割れてしまう。逆に彫刻刀がすいすいと前に進まない方向に年輪が来ていることで、彫刻刀を左右に揺すりながら、大きな力を入れつつ、わずかずつ彫り進む。この繰り返しだったから、肩や腕が必要以上に負担がかかっている。
1月になってもわずかの彫り込みや修正に慎重を期したためか、かなり余計な時間がかかり、やっとここまで来た感じだ。いちおう素彫りは完成したが、この後は上あごと下あごを繋ぐ部分をどうするか、考えている。
先生の作った狐では、竹ピンを使ったあごの保持機構が取り入れられている。これをまねして同様の仕掛けにしても良いが、もっと良い方法がないのか思案中。これもまたちょっと難しいな・・・なんて考えているところだが、これはこれで頭を使うから老化防止になっているだろう。さて、これが終わればいよいよ「彩色」に入ることになる。