わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

蛇 その14

2013年01月25日 | 能面

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やっと完成した。ただ、古色の処理をまだやっていないから、全体的な陰影などは付いていない。それでも一応はそれらしく出来上がったので、まずは一安心である。

前回紹介したところからすでに一週間以上も経っているのだが、これはこれで理由があり、他の生徒たちの進捗状態を見極めていたところだ。23日に教室があって15日の状態の「蛇」を持参したところ、全員がまだ仕上げ彫りの段階だった。彩色をしていたのは私だけで、とても比較をする状況ではなかった。そのため、他の人の進み具合は気にしないことにして、彩色を進めることにし、24日と25日をかけて完成させたというあたりか。

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同時進行の「蛇1号」も彩色を進めていたので、同時に完成したの図。比べてみたら分かるように若干の違いが見える。もちろん形も違うし色も少し変えたから、別物に見えてもOKなのだけど、同じ人間が作る同じテーマの能面であることを考えれば、どこか似てくることは過去に同じ能面を複数作ったときと同じだ。そのため、「この作りはあの人の作品だ」と分かってしまう。もっとも、これは何も能面だけの話ではなく、陶芸にしても作風が分かってしまうから、いわゆる「作品に個性が出る」と言うことだろう。

さて、今年度の課題である「黒式尉」「蛇」2個の能面を完成させたから、3月に行われる「成果発表会」にもこの2個を展示するのかと先生に聞いたところ、「No」だった。教室は2月まであるから、他の生徒たちも頑張れば完成しそうなのだが、どうもそれが期待できない雰囲気である。そのため先生も諦めたようだが、これはちょっと残念。従って、11年度後半の課題であった「賢徳」と「黒式尉」が12年度成果発表会に展示することになる。

黒式尉は昨年5月から作成開始し、おおむね10月に完成している。蛇は10月から作成を始めているので、過去の日数から考えれば、まだ完成時期ではないと言うことだろう。年間2個を完成するのがやっとと言うあたり。この間、私は実に5個ほども作っているのだ。ま、毎日が日曜日で他に副職もない暇人の自分だから、そのぐらい集中して作業が出来ると言えばそのとおりで、他の人と比べる必要もないのだが・・・・


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