今回の陶芸シリーズは、この5回目で最後になる。焼き上がったものを見たら、それで終わりであり、次からまた新しい作品を作ることになるから。
さて、前回に見せた釉薬がけの結果がこのようになった。あの時のイメージとはだいぶ違って、さっぱり分からない。
出来上がったとっくりを同じ位置に並べてあるので、その違いを見て欲しい。奥の背の高い花瓶のようなものは、最初は真っ黒だった。左のものは茶色にねずみ色で渦巻きの模様を描いた。右のものは灰色で、茶色で模様を描いた。また、手前のものは左と似たような色合いをしていた。
出来上がりは上の写真の通り。真っ黒だったものが、まったく別の色に仕上がっているし、茶色だった左のとっくりは、ものの見事に黒になった。かけた釉薬に近いのは、右側と手前のとっくりで、それらしい色をしている。が、しかし渦巻きに描いた模様はさっぱり現れていない。参考に薬がけの終わった写真をもう一度見て貰うと、
と言うことは、釉薬の段階できれいに見えるからといって、出来上がりもきれいとは限らないし、逆によく見えない薬がけでも、焼き上がった色を見越して組み合わせると、すばらしい色や紋様が現れると言うことだ。
このあたりが勘と経験の領域であり、それを養うためにきちんと記録を取っておかなければ・・と言う話を前に書いたのだ。
今回の出来上がりは、陶芸2年生としては失敗の部類に入るかも知れない。前に作ったものの中には、もう少し色具合の良いものがあったので、それと比べたら「いまいち」でるからして、更に精進する必要がある・・・ということでした。ちょんちょん。
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