わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

小面5 その2

2017年09月03日 | 能面

前回が8月25日の紹介だが、上の写真は翌日の26日だ。まじめに作業をすると、一日でこの程度まで進む。ただ、前にも書いているように、材料が堅いので、かなりの苦労をしながら作業そのものを進めているところ。

上は29日の写真だから、最初の写真からすでに3日経っており、だいぶ進んで見える。それは事実であるものの、実は裏彫りにも力を入れて彫っており、こっちの作業の方が大変だった。

これが裏彫りの第二段階。8月30日に撮った写真である。最初は木工用のドリル刃を使って、ある程度の深さに穴を開けた。その穴に合わせて丸ノミを使い、気合いを入れつつ慎重に打ち込んでいく。堅い材料である事から、電動ドリルを使って穴を開けている時も、刃が摩擦熱で、手で触れないほどに熱していた。これは初めての経験だ。

丸鋸を使った時にも、刃が摩擦熱で材料に黒い跡が付くほどだった。その状況がドリル刃を使った時でも再現したのだ。これは大変。

これは9月3日のもの。裏彫りの写真だが、かなり進んでいる。ここまで出来上がるのにも大変な労力が必要であり、苦労をしたところだ。ただ、通常の「小面」では、もっと裏彫りを深くするのが普通なのだが、余りにも材料が堅いために手を抜いたところ。従って、恐らくこれ以上は深く彫ることはないだろう。とにかく、腱鞘炎にかかったと思うぐらい、手首が炎症を起こしている気配もあって、無理が出来ない。同時に右腕も上腕部分が痛くなっており、こっちも含めて無理は出来ない状況だ。湿布薬のお世話になりつつ、作業管理をしている。

で、これも3日の状態だが、口の中は裏まで通っている。また、鼻の穴も裏まで通っているから、お面の表面としては8割方の出来具合だろう。これ以降は目の部分を、これも慎重に彫っていけば、9割方の完成となる。ただ、全体的に見ていくと、まだまだ表情やそれぞれの目、鼻、口などのパーツ部分が型紙とは違っており、それをどう攻め込んでいるかが課題になり、かつ重要でもある。

 

たしか8月20日あたりから作業を開始したから、今日でおおむね2週間ほどだ。材料が堅くて順調に進んでいるとは言えないものの、かなりの速度で作業が進んでいることが分かる。これだから「腱鞘炎」になるのも当然かも知れないので、今後は一日の作業時間を短縮し、身体を休めつつ毎日を過ごす事にしよう・・・かな。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする