わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

童子 その1

2017年07月07日 | 能面

いきなり写真を掲載していますが、今回の能面製作は数十種類もある図面の中から、しばらく放置をしていたお面を選んだところ。今回は先生の見本もなく、彩色されたお面の姿が不明だったためにネットで検索し、発見したものだ。本来なら作者の了承を得る必要があるが、勝手ながら使わせて頂いた。感謝。

さて、前から紹介していた「手元にある材料」が女面、あるいは若者の男面しか出来ないサイズだったために、これまでため込んでいた様々な図面の中から、材料に合いそうな図面を探して選んだ。それが上の写真だ。名前は「童子」。実はこれはまだ彫ったことのない面である。若者だ。

この図面は、前の先生から頂いたものだから、もう10年以上も前になるのかな。一度も使わないまま保管していたが、やっと出番が来た。しかも、この図面は10枚以上のパーツが立体的に書き込まれ、初心者でもその型紙に合わせて彫っていけば、立派なお面が出来上がる・・・と言う具合。従って自分も初心者に戻って、丁寧に彫って行こうかな・・

例の通り、材料に図面を載せているところ。細かい数字がびっしりと書き込まれており、各ポイントをその数字の通りに彫っていけば立派なお面が出来上がる・・はずである。もっとも、「数字通りに彫る」事の難しさは、自称「能面師」の自分でも簡単ではないことは百も承知。

上は6日までの作業。作業開始が6日だからその日だ。図面に合わせて顔の周囲と表面を若干彫ったところ。その上にのこぎりで切っていくための位置高さ、深さをマーキングして、表情を彫る作業が始まったあたりかな。額のあたりにはちょっと「節(ふし)」らしき影が見えるが、さてどうしようか。

これは7日の作業結果だが、まあこんな具合。顔の表面の部分をのこぎりで切り出し、ノミで削り取ったところだ。よく見るとなんと、顎のあたりに「節(ふし)」が出たではないか。材料の表面からすぐ下側の、隠れたところに節があったらしいけど、これは最初は見えなかった部分だ。幾らか彫って行ったところで表面に現れた。あれれ・・・だ。

この部分が最初から見えていれば、裏表、あるいは上下を考えてお面の向きを決めたのだが、残念ながら見えなかったために、若干具合の悪い場所に節が来てしまった。うーん。だが反対に、額部分に見えていた節らしきものはなくなった。これは額の切り取った部分と一緒になくなったのだろうと思う。こっちは幸いだったかな。

 

別の話。

今日は七夕だ。70歳過ぎの爺には特に関係のない日ではあるが、昔、勤務していた小学校では七夕集会をやっているだろうし、毎年卒園式の写真を撮っている保育園では、きょうは特に大切な行事でもある。元職員として我が女房もご招待を受けて出かけているところ。