天狗の第2弾の作業開始からまだ4日目。ちょっとしか進んでいないと思いきや、気合いが入っているのか以下の通りだ。
上は8日の姿。これでもすでに十分に全体の概要は見えている。まあ、今回参考にした写真は、前回と比べても大切な部分が良く分かるように撮られており、作業をする私としてはなかなか具合がよろしい環境なのだ。
この日は目の周りをきちんと決めて、ここを基準に顔の上下の配置を考えるところ。すでに鼻の下もノコを入れているから、さすがにこの部分の変更は出来ないものの、口の造作は鼻下を基準線として寸法を決めている。額(ひたい)にかかる帽子(でもないが)の位置でも、目の下側の部分を基準にしたりするから、これらをきっちりと決めると言うことがすなわち、全体像を決めるという手段にもなっている・・・と思う。
10日だ。成人式を行っている市町村もあるが、私は今のところ関係ない。で、作業を進めている。
頭のてっぺんには帽子が載っている。冠かも知れないけど、今回は初めから一体で彫っている。「天狗1」ではこの部分に、板きれを追加してごまかしていた。ただ、今回の場合はちょっと寸法が欠けてしまったから、補修材を使って若干の「てんこ盛り」をする必要もあるだろう。
口の部分も、鼻下からの寸法と、若干下側から撮られた見本写真を修正するつもりもあって、唇の位置や若干開けた口の表現をだいぶ考えながら決めた。ここは結構悩んだところだが、まずまずの出来具合と考えている。
というあたりで、粗彫り段階は終わる。今後は中彫りだから、もっと写真を参考に細かい部分の修正に入ることになるが、町内会や老人クラブの行事もあるから、能面だけに集中するわけにはいかないところなのです。