わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

明星観音 その4

2015年07月11日 | 能面

順調に彫り進んでいるのだが、どうも足りない気がしていた。それは頭上の髪飾り。前回の紹介した段階でも何とか格好は付くものの、「ちょっと足りないな」と考えており、このあたりを追加すればもっと良くなるとも考えていたところ。

で、その部分を新たに追加してみたのが上の写真だ。これまでのてっぺんから、およそ4cmほどの高さの追加材料を加工して、載せてみたところだ。この程度のもので大丈夫かなとも思っていたが、まあ、ないよりはまし。参考写真では、この3倍以上もの高さの飾りが付いており、それを全部表現することは難しい。従って、部分的に追加をして、適当なところで「はしょった」という具合。

追加部分を固定するために、当初はクランプを使ってみたが、きちんと水平に固定されず、隙間が出来てしまった。従って、古典的な手法として紐を使って縛り、上の写真の状態で一晩おいたところ。また、その部分は廃材を使ったために本体と同じ材料ではなかったので、若干色が違う。

追加した頭頂部の髪飾りを、元の部分に合わせて修正したところだ。全体としては違和感はないから、この状態のまま彫り進んでいくことにする。ただ、本体と追加部分の材料が違うから、表面の色具合や彫り具合が違うし、更には継ぎ目がすっかりあらわになってしまった。

本来は大きめの材料を使って一体に彫るのが普通。だが、もともと能面用の材料だし、これはやむを得ない事なので、この繋ぎ目や混在した異なる材料の違いを消すために「彩色」を考える必要もあろう。

面倒だと思っていた毛髪部分は、ちょっと手間がかかったものの2日間で終わった。

いずれにしても、今の段階ではこのまま彫り進んで、最終的にどうするのかを決めることになる。このあたりも含めて、わざわざ「面倒なお面を彫っている」のだから、まあいいっか・・・

 

 

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