わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

鬼 その4

2014年06月14日 | 能面

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鬼もほぼ完成した。3個目の鬼だったが、色は3個とも違い、今回は若干明るくなった。これも見本や写真とは違った色になったが、まあこんな色もあるだろう・・・という、ある面ではいい加減な私の性格が出たところ。


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これも完成ではない。孫次郎と同様に「くすみ」や「古色」を付けなければ具合が悪い。特に眼球はまだ白いままだが、ここには金色を塗るつもりだ。その後にすすを使った陰影を付ければ完成となる。その作業は孫次郎や喝食と同時に行うので、もちょっと時間がかかると言う具合だ。

ついでに「喝食」についても進み具合を紹介する。

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これで完成ではない。孫次郎と同様に古色を付けたりすすでの陰影を付ける作業は当然行うつもりだ。

このように、今の時期は3個の能面を同時に彩色を行っている。これについては特に大変でもない作業で、「ついでに」という気持ちで作業を進めているのだ。いずれにしても一個一個彩色をしても良いのだが、何個か同時に彩色をすれば、手間が省けることも事実なので、今回はそのようにした。

さて、3個の能面が完成すれば次もある。ただ、能面教室の課題(孫次郎)は、他の生徒がまだ進んでいないから、私の面が完成したとしても、次の課題はしばらくない。恐らく手持ちぶたさの日々が続くだろうが、それはやむを得ないこと。ただ、能面塾なら自由に課題を選んで、自分の進み具合で次々と制作が出来る。

で、その課題が「大飛出(おおとびで)」だ。これについては次回に紹介するが、この面には現物の見本がない。ただ、写真(カラーコピー)と図面があるので、これを頼りに、これも慎重に彫っていくことになろう。




孫次郎 その3

2014年06月14日 | 能面

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さて、いよいよ最終段階の「彩色」だ。毎回難しいのは「色合わせ」なのだが、これが曲者でなかなか気に入った色が出ない。また、先生の見本や写真などと比べても、同じ色が出ることはない。

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そんな中で、「こんなものかな」という妥協をしながら色を付けていく。今回は「肌色」が弱い気もしているが、「肌色=ピンク」ではないから黄土色を加えながら写真に近づけるべく、努力をしているところだ。

この写真は13日に概ね完成したところを撮った。ほぼ完成している状態だが、実はこのあとに「くすみ」を付けたり、幾らか古さを出す手段が残っている。いわゆる「古色」を付けたり「すす」を使って陰影を付ける作業だ。こうすることによって幾らかでも古さを出せば、また、趣が出るという具合。

というところで、取りあえずは孫次郎の完成ということにしよう。