わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

大空へ

2011年08月16日 | インポート

当地には「ミスビードル号」という飛行機のレプリカが展示されている。

それが下の写真。レプリカだから当然飛ばない。単に展示されているだけであるが、実物大の模型であり、その雰囲気は当然伝わってくると思う。数十年前当時の機体はいわゆる「帆布張り」が主流だから、それも再現されているので、機体は滑らかではない。

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展示物として鮮やかに彩色をされているから、見た目も楽しいのだ。これが実際に空を飛んだら、大いにそのロマンもふくらむだろう・・と言う話はいかにもありそうな事だろう。実はそれが実際に行われていた。細かい話はどっかのホームページに詳しく書いてあるので、それを参照すればわかる。

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これが、実機を元にして作られた「復元機」である。復元機と言うからには本当に空を飛べることが条件だが、これは簡単な事ではない。エンジンがついた飛行機を個人で作って飛ばすことなど、日本では容易ではないのだ。器用な日本人であれば、飛行機そのものを作り出す技術はあるだろう。が、作り出したものを実際に飛行させることが出来るかと言えば、それはまた別な次元の話になってくる。

手作りの飛行機といえど、日本の空を飛ぶためには様々な制約があると思う。一つは機体の安全性の確認やそれを認定する組織などもある(と思う)。詳しく知らないから思いつきで書いているが、日本の航空法もその障害の一つだろう。また、これを操縦するパイロットはどうか。

パイロットは日本にもいるかも知れないね。この場合、セスナ機程度の免許があれば可能かも知れないが、免許そのものに手作り飛行機を操縦できるという条件は無いかも知れない。更にはもっといろいろな難題も降ってくるに違いない。

ということで、実際にはこの復元機はアメリカで製作された。アメリカの雄志が大金を掛けてその製作にあたり、実際に飛行できるまでに完成させて、現地アメリカでフライトも行われたのだ。ただ、製作するにあたり、近年の制約などから昔の構造のままでは作ることは出来なかった様子も見える(想像の部分)。第一に主翼は「帆布張り」ではないようだ。見たところ金属だろう。尾翼も昔は布張りだったはずだ。そんなことから機体全部が金属かもしれないね。

エンジンや計器類、通信機類は現代的なものに入れ替わっているのはやむを得ないことだろう。アメリカには軽飛行機の製作会社もあるし、実際に多くの軽飛行機も飛んでいるだろうから、個々の部品もたくさんあるに違いない。再利用可能な部品も多く使われている気もするが、よく見たわけではないから不明だ。

レプリカと復元機の違いはいろいろなところに見えているものの、飾り物と実際に空を飛ぶ機体では違って当然だから、あれこれ文句は言わないことにする。

で、この復元機を日本で飛ばす試みが数年前から進んでいたが、紆余曲折を乗り越えて8月18日に実現することになった。このイベントに先駆け、テスト飛行があったようで、15日に偶然にも目撃したから報告しよう。

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これが実際に飛行している姿。自宅にいて突然聞こえてきたエンジン音に、外を見たら飛んでいた。慌てて撮ったのがこれだ。カメラを準備している間に頭上を通り過ぎていたが、かろうじて後ろ姿をとらえた貴重な写真である。公開飛行の当日は天候の関係で飛ばないかも知れないから、貴重なのだ。

さて、暇だから18日も出かけてみようかな。