わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

十六制作開始

2009年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム

161

今年度の最初の課題である。名称は「十六(じゅうろく)」。これは「源平の合戦」を主題とした能舞のうち、若くして自害した朝長の霊を表す面で、男面の中でも若い男性を表す面である。

造りは若い女面の代表である「小面」に似ており、毛髪や眉毛を除くとほぼ同じ大きさ、同じ造りになっている。そのため、この写真だけしかないにもかかわらず、面打ちの教則本にも詳しい作り方が載っているから、その作業過程は理解できる。もともと面打ちの入門として「小面」を作ることが多いから、誰もが制作を体験しているし、私自身も5面ほどの小面を作っているので、その手順はよく知っている。

で、この材料は今月の3日に受け取ったにもかかわらず、2週間ほど全く作業をしていなかった。17日の教室で、初めて面取から始める気になって作業開始となったのである。その第一回の作業で進んだ過程が上の写真。

162

これは今日19日の作業が終わった状態。まあ、こんな進み具合で彫っていくことになるのだが、以前のように毎日午前中を作業に当てることが出来ないかも知れないので、あの一ヶ月で「般若」が完成した意気込みは出てこないだろう。もっとも、他の生徒の進み具合は、過去の例からも期待できないから慌てることはない。

最近では、年間2個の能面を完成できないほどみんな高齢者になっているから、この「十六」を展示できるのは恐らく11月の文化の日であろう。それまで完成させれば良いと思うから、じっくりゆっくり彫っていくことにする。

さて、前回組み立てたパソコンの話で、PS/2キーボードが使えないと言う不具合が出た話を書いた。その後いろいろ試していたものの、マザ-ボー裏のPS/2コネクタに直接PS/2キーボードを差し込んでみると、相変わらずエラーが出て起動しない。そこで試しに、これまで使っていたパソコン切り替え器を繋いで、それにPS/2キーボードを繋いでみた。そうすると、なんとパソコンが起動したではないか???

PS/2キーボードを直接ではなく、切り替え器を経由したら、エラーが出ないでPS/2キーボードが使用可能になったと言うことである。この理由はよく分からないが、とりあえずはその状態であれば予定していた「予備機にはPS/2キーボードを使う」という目的が達成されることになる。しかも、USBマウスもその切り替え器で切り替えて使用可能になったのだ。これはラッキーである。その結果次の通りの接続で3台を使い分けることになった。

1 メインパソコン:USBキーボード及びUSBマウスを直接に接続。

2 予備機と予備の予備機をPS/2キーボードとUSBマウスを、切り替え器経由で接続。

と言う形に落ち着いた。そのため、机の上にはパソコン3台、キーボード2台、マウス2個と切り替え器がおいてある格好になった。もっとも、ディスプレィは2台あって、それぞれはディスプレィで入力を切り替えており、一発操作とは言いがたいものの、これまでと同じ環境に整備されたと言うことだから納得しよう。

そもそもP5Q-Eと言うマザーボードのPS/2コネクタが、キーボードを選ぶという症状が発生したことが原因だが、本来は一般的なPS/2キーボードであれば接続可能なはず。そのあたりに不具合が出たことで事態がややこしくなってしまった。最終的には自分が考えていた接続が可能になって良かったものの、初期起動確認の段階でPS/2キーボードが使えないと言う話自体が、すっきりしなかった。

このあたりは自作をする上でのリスクであろうが、ある程度の知識を持っていると思っていた自分でも、どうにもならないこともあったと言うことだ。最後には自己解決したが、ただ悩むよりは試行錯誤で挑戦するのも良いのかな・・・と思った事例であった。