予備機のDEFDAGをした。前にも書いたが、この予備機にはHDDを3台積んでいる。プライマリIDEチャネルに2台、セカンダリーIDEチャネルにCD-RとHDDが1台の計3台だ。Totalの容量が約600GBになる。これをメイン機のバックアップとしてデータを保存しているのだ。
これまでため込んだ写真のデータが、HDD内に断片化された状態で保存されていることが分かったので、恒例のDEFRAGをしたわけだ。これが約100GBあった。数年前から使っている市販のDEFRAGツールを使って13日の午後1時半から始めたのだが、終わったのは27時間後の14日午後4時過ぎだった。
100GBのDEFRAGに27時間とは、どう考えても異常を通り過ぎて故障に近い。Pentium 4 2.66GHzにメモリは1GB載っている。HDDだって、IDEとはいえ250GBの製品だから、そんなにパフォーマンスは悪くないはずだ。しかし、しかしである。実際にそのぐらいの時間がかかったのだからしょうがない。
モザイク化されたブロックはさっぱり進まず、ファイル名はしばらく(長いもので5分も)表示が変わらない。3500個ものファイルが断片化の対象になっており1個のファイルを処理するのに5分もかかっていたのでは、終了するのに本当に数日もかかってしまう。
通常のDEFRAGは、モザイク化されたブロックがパパパと移動し、断片化されたファイル名は読めないぐらい早くに変化する。20GB程度のファイルは十数分で終了する。そのつもりでいたら、とんでもない目にあった。27時間だ。この間HDDはフル回転し続けていたことになる。いや恐ろしいことだ。
なぜこんなに時間がかかったのか、いろいろと考えてみたのだが、理由がよく分からないのだ。で、あれこれ頭をひねったところ、もしかして転送速度が激減しているのではと思って、調べてみたら、上の写真の設定が出てきた。よく見るとHDDを繋いであるIDEチャネルの転送モードがデバイス1で「PIO」モードになっていた。
PrimaryIDEチャネルのデバイス0はウルトラDMAモードだ。ここにはシステム用のHDD(160GB)が繋がっている。デバイス1にはバックアップ用のHDD(250GB)が繋がっている。今回、このデバイス1に繋いだHDDをDEFRAGしていたことになる。PIOモードのまま100GBの断片化されたデータを処理していた。これでは遅い。
なぜこんな事になったのか理由はよく分からない。6月に新規インストールしたときは正常だったのか、初めから妙な設定になっていたのか今となっては分からない。今分かっていることは、プライマリーIDEチャネルとセカンダリーIDEチャネル共に、デバイス1がPIOモードになっていると言うことだけ。
実は、この状態になる条件は判明している。それは以下の通り。
「Windows XPでは、IDEデバイスでタイムアウトまたはCRCによるデータ転送エラーが6回検出されると、転送モードを段階的に下げる仕様になっている」という。
しかも、いったん下がった転送モードは、デバイスマネージャーから変更しても最速のモードに戻らないことがある。これを修正するためには、設定をリセットするしかなくドライバの再インストールが必要になるようだ。これらの手順もちゃんと示されているので、そのとおりすれば回復する見込みはあるようだ。
1 レジストリエディタで、レジストリを書き換える
2 「IDE ATA/ATAPIコントローラー」デバイスを削除して、再インストールする
これで復旧するのかな?
さて、これは「イベントログ」だ。パソコンの起動に従ってエラーや動作した内容(イベント)が記録されているファイルだ。よく見ると起動時にハードディスクのエラーが大量に発生している。もしかしてこれが原因でIDEの転送モードがPIOに変化したのかも知れない。が、なぜこれほどに発生しているのかが不明なのだ。
HDDの不良(故障寸前)なのか、どのHDDが対象なのか、その原因は何か・・など、ちょっと調べたが分からなかった。原因が不明では対応のしようがない。まずこの原因を解明して、それを排除しなければ復旧したことにはならない。これは困った。
それでも復旧手順の1項をやってみたが、変わらなかった。2項はまだ試していないが、変にいじくるとWindows XPが起動しなくなる恐れもある。6月からもう2回も起動不能に陥っているのだ。うーん悩ましいことだ。