わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

孫次郎 その2

2014年06月05日 | 能面

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5月23日の段階。すでに8割ほど出来上がっていると思う。あと一歩で素彫りも終わると思うので、じっくりと彫り進めることになる。

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上は6月2日の写真だから、一枚目から一週間以上も経っている。慌てる必要もないためか、一日の作業量は少しだけになり、肩の痛みもなにか薄れてきた感じがして、身体にはなかなか具合が良い。

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今日5日で素彫りは完成したと言っても良いだろう。すぐにも彩色に入るつもりなので、ちょっとだけ細かい部分を見て、修正があればそれをしたい。午後にも裏の部分に「砥の粉」を塗って、裏塗りの準備をするつもりだ。ただ、今の段階では「喝食」「鬼」そして「孫次郎」と、3個の能面が素彫り完成の段階で手元にあり、これらを一気に彩色する。また、裏面は同じ色にするつもりだから、色の調合も一回で良いから楽だろう。

5月14日に材料を入手してからおおむね3週間での素彫り完成だ。が、過去には彩色まで1ヶ月という記録もあるので、今回が特別早いわけでもない。また、今の季節は寒い冬場と違い、彩色にも向いているので順調に進むだろう。

というところかな。


孫次郎 その1

2014年05月22日 | 能面

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孫次郎だ。ま、女面だが「小面」「若女」などと同じジャンルと言えるだろう。女面にもかかわらず男の名前が付いているところがちょっと不可思議。これを彫った人物が孫次郎という名前らしいが、理由があるから良いけど、いずれにしても女面には違いない。ちなみに写真は先生が彫った面だ。

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上は14日からの作業で、この状態。ま、材料のままだからこんなもの。

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16日だから作業開始からまだ2日目ほど。面の形を作って高さを示す数値やノコを入れる線を書いたところだ。

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上は17日の作業だが、1日で結構進んだようにも見える。この手の面はたくさん彫っているから、要領が分かっていることもあり、進み具合は早いのだ。

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で、今日22日だが、実際は昨日の教室での作業も手伝ってここまで来たところ。裏側も若干彫っているので、まあこんなところだろう。










鬼 その3

2014年05月15日 | 能面

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前回の紹介からだいぶ経った。この間は「大型連休」もあって、孫たちも遊びに来たりしたことから、作業は進まず今日に至るというあたり。

写真を見る限りは素彫りが完成している気配も見える。ただ、14日に能面塾があり、その時に先生や先輩に見て貰ったところ、鼻が低い、まぶたが大きすぎるなどの注文があった。そのために、その意見を取り入れていくらか鼻を高くする(と言うよりは周囲を深く彫っていく)事にして、修正作業に入っているところだ。

鬼に限らず、特別完成時期も決まっていないから、今後は修正作業を進めて行き、まあ、今月中にはそれを終えて素彫りを完成させることにしたい。その後は彩色なので、前に作っていた「喝食」と同時にこの鬼にも彩色を施すことになろう。

また、昨日は能面教室もあって、今年度の課題が決まり、材料と図面を入手した。今年度の最初の課題は「孫次郎」だ。これについては別途紹介するので、今回はここまで。


鬼 その2

2014年05月01日 | 能面

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さて、前回からすでに1ヶ月を過ぎた。その間は「地蔵」さんを2体まとめて彫っていたから、鬼については放置をしていたところ。

で、上の写真は4月24日の時点で久しぶりに彫っていたところだが、やっぱり能面の方が作業はやりやすい。というよりは慣れていると言った方が良いだろう。なんと言ってもこの鬼は3個目でもあり、前に彫った自作を見本とすることをしないで、出来るだけ元の写真を参考に作業を進めている。その方が忠実に彫っていけるのだ。


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上の写真。これは更に進んで、25日の段階。1日でこのぐらい変化するし、全体像も見えてきているから、後は線引きに合わせて彫っていくことになる。ただ、これは彫り進んでいるのではなく、単に線を書き込んだだけ。これだだけでもずいぶんと進んだように見えるのだ。

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27日だ。実際に彫り進んでいるが、顎の部分は実に堅いのだ。この部分を慎重に、かつ大胆に彫っていくのだけど、見た目ほど簡単ではない。かなりの力加減、様々な形の彫刻刀を使い分けけて、2日ほどかけて形を作っていく作業が続くあたりでもある。かなりの前進だ。

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で、これは4月30日の姿だ。荒削りの部分を紙ヤスリで滑らかにしたところ。こうすることによって彫った後のノミ跡が消え、かつ、彫った後のおかしな部分もよく見えてくるために、修正もしやすくなると言う。

ここまで来れば8割方出来上がったと言っても良いだろう。今後は眼球部分と裏彫りをきちんと終えれば、素彫りが完成となる。もちろん、細かい修正もその都度行われるから、次の能面塾(5月14日)あたりではもしかして完成しているかも知れない。

さて、3月以降の集中した作業のためか、肩や腕、手首などに痛みを感じている。特に手首などは「腱鞘炎」になったのかな?と思われるほどに痛みを自覚するので、ちょっと心配だ。もちろん腕、肩も筋肉痛と言うよりは度が過ぎた感じ。これを抑えるには、作業を中断してある期間休息するしかないと思うので、それも考えながら様子を見て行こう。


地蔵 その5

2014年04月23日 | 能面

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さて、いよいよ素彫りが終わった感じだ。面倒な台座も一応はそれらしく出来上がり、乗せてみたところ。おおむねこんな姿になったから、これはこれでしょうがないと思うのだが、これでも一生懸命毎日のように2~3時間をかけながら彫ってきた。

作成期間は2体で一ヶ月と一週間ほどか。ただ、この後に「ニス」を塗ろうと思っている。もともと見本とした地蔵さんは白木の素彫りだと思うものの、今回は材料がきれいな「檜」ではなく、当地に生息する?ひばの木なのだ。従って木目も粗いしきれいに彫れなかった。そのため、雑な仕上がりになって、美しくない。

ということから、言わば「アラを消し去る」目的と、今後の材料の劣化を防ぐためもあって、ニスを塗ればごまかしが効く・・・という、制作者の意図もかなうのでは・・・と言う期待があるのだ。

午後にでもホームセンターに行ってニスを買ってきて、今回作った2体と第1作目の地蔵に塗ってしまおうということで、今回の「地蔵製作の作業」は終わることにする。

この後は、作業途中の「鬼」に気持ちを集中させて、また趣味の世界に没頭することになる。いや、実に疲れた感じがした一ヶ月だったね。