katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

とんかつのリピーターさんとアオミノウミウシ

2024-03-29 01:26:38 | モザイクタイル教室
今日は午後からフェルメールのリピーターさん教室。それまでは画像は無いんだけれど、キウイから頼まれた下地を彫って・・・そんなこんなのお教室は新作のとんかつモザイク。

本日張り始めなのね。所が余りに細かい下絵に、何処が何処だか判らない・・・そこで一番濃い場所が判りやすいんで、そこからスタートしたのね。ただやはりパーツが細かい事で、あれ?って

迷いが多く・・・ただまぁその内に慣れるから、それまで何とかしのげれば。とは言え、左程心配して無くて、それはフェルメールを完成させた実績。それはとても大きいのね。

ただ1cmタイルを切るのだから、全てのパーツが数ミリな訳で・・・ぺきぺきのような大きなパーツでは出来ないのね。それも進みが悪い大きな原因なのね。そんな中、いよいよ始まった感は、

戸惑いの方が大きかったようで、こう切りたい・・・こうだな・・・って思うと、脇が空いていたり、手首が曲がったり・・・まだ切る事に集中すると、切る為の所作が疎かになったりする。

逆にそっちを意識すると、がんじがらめにされた感じになって、思うように切れない・・・それは切る事を優先するからなのね。例えば、ニッパーを短く持つと、てこの応用の原理で、力を入れる

事になる。それを長く持つと力は半減で済む。所が良い事と悪い事は背中合わせ。短く持つと、安定する。ニッパーの重さが半減した感じになるから。でも力を必要以上使うのだから、それを

子供でも判るように表現すると、えーい、やーって感じになる。力任せとか力いっぱいって感じね。そうなると、当然繊細な事をする表現からは遠ざかるのね。それと切った音にすると、

ガツンって感じね。これが長く持つと、重く感じるから、手首に負担が掛かるのね。そこで手首を体に乗せるようにすると、重さは半減する。まずこれで安定感が大きく変わるのと、長時間に

十分堪えられるのだけど、所作を無視すれば、そのしわ寄せは大きいのね。ただそれも長く持って手首を体に付けないと、腱鞘炎の原因になるのね。それを長く持ち脇を締めるようにすると、

ガツンでは無くコツンに変わる。ムキになる必要は無いのね。で次は、刃の入れ方。刃はなるべく浅く入れる。右利きなら、ニッパーの左端の一部、左効きなら、右の一部を使うようにする。

これで更に力は必要以上に要らなくなる。これを意識すれば、3時間くらい切るのは、子供でも簡単に乗り切れるのね。そう言う点では、所作を意識しなくても出来るようにする方が大事。

まだまだ始まったばかり。進む事より、基本なのね。それがぺきぺきの場合、柔らかかったんで、ただ切れれば、どんな切り方でも結果は出たのね。所が、1cmタイルは硬いから、今まで通りに

切ろうとしても思うようには切れないし、ぺきぺきはパーツが大きく切れるのね。所が1cmタイルは、数ミリになるから、持つ事が大変なのね。しかも持てないと飛んで行って紛失となる。

そりゃ心も折れて行く・・・やればやるほど上級者の実力が判るのね。そもそも技術なんてものは、結果だけ見ても何と無くしか判らないものなのね。こだわり方が全てなのだから。

簡単に言えば、こだわりを捨てればどの分野も簡単になる。けれどこだわれば一切の妥協は無くなる。ほらこの文章だけで、とても変わるでしょ?その第一段階が、意識を変えないと行動には、

繋がらないのね。まっ良いか・・・って意識すればこだわりを捨てられるから、どんどん進むし、いやこれじゃ嫌だ・・・こんなの・・・この形・・・って実力以上のこだわりを持つと、たった

3時間程度では数える位しか切れないだろうし、もっとこだわれば数枚切れれば良いんじゃないのかな。つまり身の丈身の程を知る事。今の自分の力量で切れるグレードはこれ・・・ってね。

簡単に言えば、3回やって出来ないものは今の自分では無理って事。ただその失敗の仕方なのね。全ての失敗を同じ失敗をしないようにする。そうすると出来なくても違う失敗事例を手に入れた

事になる。そうしたら、原因はこれかな?いやこれかな?・・・って是正を3回分考えた事になる。これを繰り返すと、いつしかあぁ恐らくこれだわっ・・・って所までたどり着く。

それが判る頃には切れるようになっているものなのね。所がその所作を含めた基本を無視して今進む事を優先しても、上手く切るでは無く、進む事を重視してしまうのだから、今、多少進んでも

手慣れた時に振り返ると、こだわりを浅くしたから進んだだけで、剥がしたくなるパーツだらけになるのね。所が最初からこだわると全く進まないが、その時その時の自分の最高の限界のパーツ

だから、後悔は少なくて済むのね。勿論それでも後悔は残るのね。ただその時の限界の繰り返しに手慣れるのと、進む事でこだわりを半減にしたのでは、年月が経ってからの差は大きいのね。

つまり乱暴に言えば、続けないでこれ一回なら、どんなでも切れれば良いのね。けれど、続けるのなら、ぺきぺきだけで通用する考え方だと、常に新しい素材に毎回つまづく事になるのね。

しかも一回なら比べるものが無いから最高って言いやすいけど、何年も続けば自分の作品を自分で比較する事になるし、比較しても違いが判らなければ目に進歩は無いし・・・。

何しろ算数では無く、数学になった・・・こんな感じね。そんな後は、アオミノウミウシ。

そもそも俺よりも細かいパーツなんだから、そりゃ大変なのね・・・

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