憶えているだろうか?以前、観た事のある人がいるんじゃないかな・・・?この下地。
エピソ-ドとしては、海外からいらっしゃったのだけれど、日本の人で、お父さんが
バイオリンをされていて、この作品を去年の秋の演奏会の入り口に飾る・・・そんな事で
始まった作品だったけれど、訳あって今に至った完成・・・・。
作品製作の中、遠方である事からメ-ルでの質問のやり取りなんかがあったが、
その中でかなりへこんだ時があって、その内容は制作前に言ってあった事だったりした。
思うように進まない・・・ぺきぺき・・・・上手く行かない・・・コロのバック・・・
こんな弱音を吐いていた人が、その時にすでにバイオリンは終わっていたりしていた・・
ただそれも良くある話。通常の場合、ウチは体験教室をぺきぺきでスタ-トする。
それは何と無くモザイクをやってみたい・・・そんな人向きなタイルであるから。
ぺきぺきの柔らかいって利点が始めての人にも有利に働き、その上、色も割りと豊富。
そんな理由からなんだけれど、中にはホ-ムペ-ジで色々な教室を観た上で、
題材を自由に選べたり、下地のオリジナルだったり、何と無く・・・では無くて、
比較された上での、katsu教室狙い・・・でいらして下さる奇特な方がいたりする。
その後者であった事。つまり何と無くでは無く、こだわりを完全に持っていらっしゃる。
その上での作品製作となるのだから、最初からオリジナルをこだわりを持って作られる。
こう話せば、大体何が起こり得るか?想像出来そうでは無いか?つまりいつも言うように、
良い事と悪い事は背中合わせ。良い事はこだわりがあって構想もしっかり立てたスタ-ト
・・・しかも思い入れとしてお父さんの演奏会に使用する・・・何もかもが揃っていて、
その上、期間としても決まっているから、良い意味でも悪い意味でも工期がある。
焦りもするが、常に目標ややる気に火を付けるには、いつでも良いや・・・って事には、
ならないので、やり続ければ、乗り越えられれば必ず完成を迎える事になる。がしかし、
逆にその構想や大きさ、決められた時間、こんな事のすべてがプレッシャ-にもなる。
けれどそれらの中で、バイオリンの本体を終えた後に、悩みを抱える・・・何故?
本体は終わったのに?・・・それが落とし穴。判りやすい失敗は、本体にひびりがあると
バックとか、本体以外からスタ-トする。最初は気が楽で始められる・・・がしかし、
その分、いつになったら本体に入れるんだろう・・・となるケ-スで終わらなくなる。
こんな事がちょくちょくある。こっちは良くあるケ-スだから、大作を始めてやる人の
失敗例としも判り易い。では本体をこれだけ上手く出来た人の悩みとは何?となる。
それが油断と自覚。まず油断って何?それは、難しいと思っていた本体が自分の思い描いたものよりも良かった事。だから後は単なるバック・・・と思ってしまった事。
つまりホ-ムランを打ってしまったら、バントなんて簡単じゃん・・・そんな気持ち。
前者の場合はバントばかりでいつになったら打てるの?そんな果てしなさ・・・・
そもそもがモザイクとしてくくれば、どちらもモザイクだけれど、悩みは違う。
受けるダメ-ジだって違う。それが本体が上手く行ったのだ。もう上手く行くと思うと
感じても不思議じゃない。所が単なるクラッシュじゃん。決まりなんて無いじゃん。と
思えば楽だけれど、決まりが無いのにきちんと結果を出すって・・・?
折角、本体はご機嫌な仕上がりなのに・・・・楽なバックで失敗したくない・・・・
こんな気持ちがチャレンジャ-とチャンピオンの違いにも繋がって来る。
つまり、最初こんなの出来るのかな?って大きさに不安、バイオリンなんて出来るのかな?
と不安・・・不安ばかりを抱えて、チャレンジャ-の気持ちで作品と向き合った。
そして結果が出て今度はチャンピオンになった・・・すると、今度は失いたくない・・・
と守りに入れば、当然びびる。こんな気持ちから始まるのね・・・知らないうちに・・・
ただ、良く考えれば、例え一見簡単そうに見えたとしても、クラッシュって行為が、
初めてなのだから、そんなに上手く出来なくても良いはず。最初のままの気持ちなら。
良く考えれば、新しいテクニックだったりする・・・と思えれば、今回も上手く行くと
良いなぁ・・・であって、上手く行くと思い込むから失敗を怖がる。
もっと言えば、余りにもバイオリンが上手く行き過ぎたから、自分自身が一番ビックリしている事になる。でも、そこもメ-ルやここを良く見て読み取る事が出来るのなら、
抜け出す事は出来るだろう。けれどまさかのぺきぺきでも同じ事は起こる・・・
つまりぺきぺきは柔らかくて簡単・・・と思い込む・・・
思い込みとは本当に恐ろしいものである。最初はそうそう、思い込みは危険、危険とも
思えるだろうし、初めてならおっかなびっくりでスタ-トとなる。
こんな気持ちの場合、全く問題は起こらない。つまりは慣れる頃にそれは起こる・・・・
まずは、油断した場合。それはさっきと同じで慣れたら簡単じゃん・・・柔らかいし。
って思えた人は、どんどんと進む。あっと言う間に終われるはず。それが理由にきちんと
体験教室で初めて人達がちゃんと終るし結果も出る。ほぼクラッシュのみでね。
所が知らぬ間にひたひたと押し寄せて来るものなのね・・・プレッシャ-って言うのは。
何処から?・・・どうして?何故?・・・とても簡単。上手くなったから・・・慣れたから
それ故に、今までクラッシュで何とか入れれば良いのかぁ・・・とやっていた人が、
何とかここは1枚で入れたいなぁ・・・ここは細く・・・なんて、クラッシュでは無く、
狙った形で入れたくなった瞬間、それはやって来る・・・つまり自分自身でハ-ドルを
上げてしまった事に気が付かない・・・・そうするといきなり失敗の数が増える。
また同じ事が起こる・・・思い込んでいないのに・・・注意していたのに・・・・
何で進まないの?ってね・・・実はそれがまた思い込みなのである。
まず何で?の事実確認。何で最初は出来たのに、同じように進まないのか?
何で最初の頃には失敗が無くスイスイ入れられたのに、慣れて来たのにどんどんと失敗の
数が増えたのは何故?・・・とね。それは簡単、これはダ-ツで例えようかな。
あの大きさの何処でも良いや・・・って投げられれば何と無く気持ちも追い込まれない。
けれどひとたび80点以上を狙う・・・と考えた瞬間、的は恐ろしく小さくなる。
つまり考え方1つでそれだけ気持ちは萎縮する。こんな事があるだろうね。
では逆に、最初から先っぽは細くだから・・・と最初から狙った人は?・・・・
その逆で、最初から失敗ばかりをし、中々進まない。そうね、慎重過ぎる人だね。
ここは石橋を叩いて渡る・・・これで考えると、慎重に叩いて、叩いて、叩き壊して
渡れない・・・常連なら確実に以前のタピオカがそうだった。
本人に自覚は無く、人から見たら慎重過ぎるくらい慎重なのに、自分では普通だと思っていた。こんな人に少し楽に・・・なんて言っても、そうは直らない。
初めての事は失敗ありきでスタ-ト・・・って最初の1歩が勇気だよっ。後はその繰り返し
って今に至ると、コツコツと進み出したら、コツコツは得意だし、進まない事にも
焦りが一切無い。いつか終わる・・・そんなスタンス。そんな人はそのままで良い。
確実に結果は出るから。こんな感じの人の場合は、ダ-ツで言うと、知らぬ間に狙って
いたのは、100点の丸の部分を見て最初から投げていたんだろうね・・・実に厳しいね。
自分に・・・。とこんな違いがあったりする。
ただじゃ前者は自分に厳しく無いのか?と突っ込まれそうなので追加するけれど、
段々と10点、30点、80点・・・と上げている自分に気が付かずに、実はいつしか100点を
狙って切るスタイルになったから失敗が多くなっただけの事で、うまくなってこだわりが
多くなった理由なのに、上手く行かない・・・下手になったみたい・・・と腕だけで無く
心まで萎縮してしまう・・・こうなるとゴルフのイップスみたいなもんで、失敗を大きく
イメ-ジしてしまう・・・だから身動きが取れない。これも同じで上手くなったから。
そもそもが上手くない、人に認められていない、初めてで失敗は当然・・・こんな気持ちならイップスなんて掛からない。だって下手なんだもん。上手く行かなくて当然だから。
つまり認められたり、上手くなったと思えたり、そんな気持ちを抱えた人に起こる事。
まっこれはさくらがそう。だって病気なのに、それを理由にしたくない・・・とか、
弟子であるから・・・とか、みんなは段々上手くなるのに、私はそうならない・・・と
自分を萎縮させる事はさせるのに、病気である事を受け入れる事が出来ない。
自ら自虐で奮い立たせるタイプ。もはや俺と同じで滑稽にも思えるばかちんである。
おっと話がそれた・・・つまりこんな心の中に、色んな事が隠されている中で、
制作し続けるのが大作・・・だからこそ、大変でだからこそ完成した作品に重みがある。
こんな中で、良く遠方で1人作り続けた・・・お見事な作品である。
心細かっただろう・・・良く最後まで頑張ってくれた・・・・後はお披露目が待っている
素敵な日になれば良いな・・・・と願うばかりである。
そんな振り返りをして、総評もして、今後起こると思われる諸注意もして、さてどうする?・・・・今後・・・・になる。何故なら、もうこれだけ作れるようになったのだから
楽しくモザイクなら十分である。何の問題も無い。そうなると、ここから続けるには、
上手くなりたい・・・凄いのが作りたい・・・そうで無いと、続ける事が無理になる。
何故なら、何の為に作るのか?続けるのか?大義名分が無いと、人ってのはそう簡単では
無いものだから・・・・何せタダじゃないし、時間も掛かる。大変な事ばかり・・・
そんな中、何を目標にするのか?・・・になる。そう言った何か大義名分があると、
人って言うのは続けられるものであったりもする・・・・
そんな中、日高氏がやって来た・・・そこでバイヤ-ズガイドを見せると、何事も無いようにスル-する。そこで試すように・・・この方は海外在住なんだけれど、毎年2回の
里帰りと平行にお教室に来て下さるんだ・・・これを持って・・・と作品を見せると、
作品のグレ-ドもそうだが、海外から?何回も?・・・とそこに食い付いた・・・やはりね
その後、日高氏が帰った後に、今書いたすべての確認をしすると、ですね・・・となる。
しかもその後に、美術会社からの電話のやり取りをお聞きになられて・・・・
先生が人に伝えるのは難しい・・・と言われている意味が判りました・・・とご理解
なされて頂いた事が何よりも有難い話となった。
そんなこんなで2日間教室の1日が終わった。明日は楽しいモザイクとなるはず・・・
その後は看板作り。