カシメルマンはBARにおるんちゃうか

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「同人誌ディーラー時代」

2017年01月09日 | 昔回想
中学生のとき、友達に凄くマンガの上手い奴がいて、そいつは家で大学ノート
みたいなやつにクラスメイト数名を簡略化したキャラクターに見立ててマンガを
描いていた。イラストではなくホントにコマ区切りのストーリーになったマンガだ。
もちろんストーリーも自分で考えて、そんときはSFっぽいマンガだったなあ。
通ってた学校の先生まで登場して顔も似てて結構面白かったんだ。
で、その友達の家に遊びに行くと、そのストーリー半ばのマンガを見て
そこからのストーリーを友達数名で考えたりする。
自分も絵心あったんで作画を手伝ったり、もうひとりの友達も
マンガが上手かったので3人くらいで共同作成状態。
それが超楽しくて一時は休みの日どころか、放課後まで
そいつの家に入り浸りだった事もあった。合同製作は事の他面白いのである。

そのうち自分単独で描きたくなってきて、新しいノートに
自分の家でもオリジナルのマンガを描くようになる。
学校での例の友達との挨拶は「マンガ描いてるか!」だった。
プロの漫画家のように下書きしてペン入れとかではなくて
完全に鉛筆のみの作画だったけど、定規でコマ枠を描いて
ベタ(黒く塗りつぶす部分)も全部鉛筆。
なのでシャープペンシルの芯を大量に消費するようになり、
右手の中指に硬いペンダコが出来た。…勉強で出来たのではない(笑)。
遊びに来た別の友達とかにもストーリーが進む度に見せたりしたら、
そいつも楽しみに読んでくれるようになったりとか、中学時代は
そんな事で長い間楽しんだ。

モデリングサークルAPCを結成して久しくなったころ、
自分も社会人になっていてマンガなんか描かなくなっていたけど
サークルメンバーに“コミックストリート”や“コミックマーケット”に
同人誌販売に行く人間が現れて、当然自分も一枚加わった、…というか
加わってしまった、と云うべきか。
初めはテレビアニメのキャラクターのイラストを描いたり同人誌一冊に
数ページ分投稿する程度。でも今度はちゃんとペン入れして
オマケにスクリーントーンまで施す手の込んだもの。
二束三文の価格だけど持っていくと買ってくれる人が居る、
という事に嵌ってしまったワケだ。
暫くするとサークル内でそっちをやるウェイトが大きくなってしまって
プラモもあまり作らなくなっていたかなあ。
するとまた中学時代のマンガ描きが楽しかったのを思い出して
とうとうマンガ本を作るようになってしまった。…泥沼化である。

そんな中、イベント会場でガレージキットらしきモノも売っている
ディーラーを見て、簡単な一体成形のレジンフィギュアなども
出そうと考える。当時は版権等の厳しい規制もなく、
既成のキャラクターでもコレといったおとがめは無かったのだ。
だいいち同人誌自体の内容が既成アニメのパロディーが殆どだった。
数は10個とか自宅で作れる最小限だったけど、そこそこ売れたし。
それが発展して後に“ワンダーフェスティバル”等の本格的な
ガレージキットイベントにも進出する事になっていくのだけど、
ここでは割愛する。

しかしここ10年程の間にだんだん本来の模型サークルの雰囲気に戻ってきて
模型を作るメンバーも増えてきた。いつのまにか同人誌なんか作らなく
なって久しい。モデリングの世界でももっと対外的にAPCの知名度を
上げる意味もありメンバーの一人が会のゆるキャラを作ることを提案。
名前が“エピ子ちゃん”と“エピオくん”(笑)。
…ちょうど自衛隊の“ピクルス王子”と“パセリちゃん”みたいなノリか。
まあ初めはホントに冗談半分だったんだろうけど。
エピ子ちゃんだけメンバーがデザインして主催展示会の看板に
アレンジしたが、いまひとつギャラリーの反応は無かった。
やはりイラストだけではワケが解らないし云うまでもない。
折角作ったキャラなのにこのままじゃア寂しいと思い、
自分はサークル会誌にエピ子ちゃんのマンガを描いて載せたんだ。
まぁそれでも会員からの反応も全然だったけど…f(^^;。
コレは今のとこ会員しか知らないので因みにココにも載せておきますね。
(他への拡散はしないでください)

この“ディテールダウン”というのはこれまたメンバーの一人の語録。
ここではジャケット(衣料品)の事ではない。
「最近金型の技術が進歩してきてキャラクターモデルでも実物と紛う出来に
なったのはいいが、実物モデルを重んじると殺風景な部分に余計なモールドが
アレンジしてあるのが逆に目障りだね」なんて話が出て、
「ディテールダウン(つまりワザワザ形状を消して実物に近付ける)しないとな」
というセリフを聞いてこのマンガネタを思いついたんである。
ともあれウチのサークルも発足から35年以上経って、
その間にはメンバーも入れ替わり立ち代りし、やってる内容も激変の歴史だったのだ。
尚、“エピオくん”のデザインは未だ決まっていない。

(卓上のモデルは昔イベント販売していた「W3(ワンダースリー)」の“ボッコ少佐”)
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