カシメルマンはBARにおるんちゃうか

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「テスター1号機《Charge1》」

2020年10月04日 | 製作日記 テスター1号機
今度はまたフルスクラッチ工作を始めます。
「マーク1!マーク2!マーク3!ゼロチャージ!!」のワードで始まる
「ゼロテスター」に登場の“テスター1号機”であります。
1973年放映のSFアニメーション作品で、ブッ飛んだデザインのメカがいっぱい
出てきて結構人気のテレビ番組でした。…スミマセン、今現在20代~40代前半の年齢層の
方には“置いてけぼり”の内容です(^^A。
テスター1号機は主役メカ。小型1人乗りのジェット(ロケット?)戦闘機3機が
空中で合体し、更にパワーアップした航空機に変身するというドギモを抜くキャラクターでした。
当時バンダイからプラモが発売され自分も持っていましたね。
しかし今思うと本編のイメージに対して結構ズングリムックリな形であり、
比較的最近に発売になったらしい金属トイもまた、どうもモッコリした雰囲気に思えるのです。
…で、“スタジオぬえ”のデザイン画とアニメ本編画面から自分が
イメージする形のままにこの“テスター1号機”を作ってみようと思います。
分離合体はあえて無視する形で、云わばテスター1号機の“カタマリ”です。

↓方眼紙にえんぴつで3面図をスケッチ。
サイズは全長10センチ程度なのでバンダイメカコレ位の大きさ。
このサイズならそうも苦労なく作れそう。

↓2.0mm厚のプラボードを5枚、積層構造で重ねて接着。
これがマーク1とマーク3が前後に合体した、中央部分の形。

↓電動ルーターで余分な角をトリミング。
プラボードはサクイからこういう作業が楽になったなあ。
昔はモロにプラ板だしヤスリでゴリゴリやったので
削るのがなかなか捗らなかったっけ(←ブツブツ文句タレながら…)。
あー部屋中削りカスだらけだ。後で掃除機かけとかないと(笑)。

↓後ろンとこはメインノズルなので凹ましておく必要がある。
こんな放射状のファンっぽいモールドを付けた板を貼って周囲に壁を付ける。

↓機首部分は尖っていてシンメトリーを出すのが難しい。
写真のように上から見て直線になるような線を描いてそれを前から見てみる。
ヘンに凹凸があったらその線が歪んで見える筈。
それほど精度は要らないのでオオマカだけどな。

↓次にプラ板の箱組み構造で両脇の四角い部分を工作。
これはつまり左右に分かれたマーク2の胴体だ。素材は1.0mm厚のプラ板。

↓この矢印で示した範囲は側面と上面を前に行くにつれ細く絞った形にする。
箱組み構造なので削るのではなくプラ板自体を反らせて接着するイメージだ。
更に上面の板は機体の左右外側に行く程心持ち斜めに下がる形にしている。

↓現在こんな感じ。



このアイテムで昔からデザイン的に無理があると思っていた問題がある。
前後に合体して中央の軸になっているマーク1とマーク3は
側面が綺麗な曲面なのに対し、マーク2は胴体が真ん中から
縦に割れてその両脇にくっつくような合体形式である。
当然マーク2の内断面は平面であり、マーク1、マーク3の
側面に綺麗に密着しないのだ。
バンダイのプラモは仕方なくマーク1とマーク3の側面を
平面にカットしたような形に処理されてた。
今回の作例は分離合体を考えていないのでその辺は無視できるけど、
一応、なんとなくマーク1、マーク3の側面をフラットっぽい形に
しつつ、マーク2の内側も凹状に削ってムリクリ合わせようとしている。
こういうのはもう“誤魔化し”が肝心だ(^^;。
コメント
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