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カシメルマンはBARにおるんちゃうか

≪スケールモデルからアニメキャラクターまで、
幅広い分野の模型製作を詳しく解説!≫
(小さい写真はクリックで拡大)

「F-111《step5》」

2025年01月05日 | 製作日記 F-111

あけましておめでとうございます。
自分はどっちかと言うと寝正月でありましたf(^^;。
しかしプラモも少しづつ進めました。

↓キャノピーのマスキングを剥がす前に
矢印部の窓枠を細筆で描きこむ(矢印)。
ここはガルウィングのように開く窓で、
そこだけ薄茶色っぽい枠の色なんだよな。
…でマスキング剥がすとこんな。上手く行った。

↓例によってウェザリングカラーで墨入れ。
上面はマルチブラック使用。

↓モールドが浅くて墨が入り難いトコは水性ペンで描きこむもよし。

↓腹側は黒いので白いウェザリングカラーを使った。
…少々薄めるのが甘くて結構白っぽくなってしまったけど(^^;。

↓さてデカールである。 …多分劣化してるだろうなー。
でもこの前紹介した“リキッドデカールフィルム”があるので心強い。

↓この☆マーク、青が明るいなあ。
んでリキッドデカールフィルムを厚塗りし過ぎるとニス部分がやたら硬くなる。
マークソフターの効果がなかなか出ないぞ。

↓よく尾翼の上の方にカラフルな帯があるようなのでこんなアレンジを。
多分ちゃんとパターンありそうなのでデタラメになるけど。
ここは市販の汎用デカールからチョイス。

↓その他の部分にもご覧のような…。
1/72の他作例とかを参考に注意書き等のデカールをそれらしく追加で貼る。

↓外タン、爆弾はこんな感じ。

↓写真は昔作った「マクロス」に出てくるヴァルキリーである。
可変翼によくある汚れで、翼の根元で機体側に擦れる部分が
こんなふうに汚れるってのがある(矢印部)。
最近は大スケールの可変翼機キットにコレのデカールが付いていたりするのを見かける。
ヴァルキリーでこれをやったのを思い出し、今回もやってみようと。

↓自分は先ずこんな道具をつくる。
製図で使うディバイダの一方の針を綿棒に置き換えたようなヤツ。

↓可変翼の回転中心位置にキズ防止の当て(分厚いテープなど)を置き、
機体側縁のシルエットが可動角度分ズレたラインにマスキング。
水性ペンで点々とインクをつけた後さっきのディバイダを
回転中心で回転させながら綿棒でインクを筋状にぼかすというワケだ。
水性ペンなので汚れ方が気に入らなかったら拭き取って何度もやれるし。
但し後でコーティングは必要。
自分はデカールと一緒にトップコートでコーティングした。

↓…かくしてF-111完成。
台座のネームプレートはプラ板にインスタントレタリングである。

カシBARに持ってきたのは去年梅田にオープンした“KITTE大阪”の
土産屋で買った地酒。正月用に買い置きしてあったのだ。
軽い呑み心地でおいしい。

《ツチブタというあだ名の鳥》
F-111アードヴァークはF-105サンダーチーフの後継機として
開発が進められた。初めは空軍と海軍双方で使うつもりだったけど、
機体が大きくなりすぎて空母での運用が無理となり、空軍だけが使う事になった。
実はこれが世界最初の実用可変翼機。
“F”の文字がつくけど空中戦は出来なくて、低空飛行で目標に近付き攻撃して
高速で帰ってくるのが得意な機体である。だから“A-111”の方が正解なのかも。
主にベトナム戦争と湾岸戦争で活躍。現役中は愛称がつけられてなくて
退役の日に“AARDVARK(ツチブタ)”という名がついた。
ツチブタはフツーの豚より鼻が細長くて上にしゃくったようなヤツで、耳も長い。
多分この機首の辺りの形が似ているからだと思う。

可変翼機というのも先進的だったけど、パイロットの脱出方法も変わってた。
座席が飛び出すわけじゃなくコックピットのブロックごと機体から外れる
“モジュール式脱出装置”と呼ばれる形式なのだ。
パイロットはコックピットに居るまま地上に降りられ、
また海面に降りた場合はそれが救命ボートのような役割をする。

F-111の技術はF-14トムキャットに引き継がれた。
F-14では空中戦もできるようになったんだけど、
低空進入の対地攻撃はF-111の方が上手かったみたいである。
卓上に一緒に置いたのは同スケールのF-14。
幅はF-14の方が大きいけど全長はF-111の方が随分長いね。

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「F-111《step4》」

2024年12月23日 | 製作日記 F-111

今日はクリスマスイブイブ。

↓開いたフラップとスリットのスキマから機体内部の
赤い塗料が見えてるので他をマスキングしてソレを塗装。
迷彩塗装に赤がかかるのが恐くてやや過剰気味なマスキング(^^)。

↓んで機体の下側はブラックらしい。…夜間対地爆撃するからかな。
ここは先にスキマの赤を吹いてから、ソコをマスキングして
ブラックを塗装した方がいいな。黒の上から赤を吹いても
なかなか発色しないだろうからね。

↓塗り終わるとこんな。
赤のせいでフラップとスリットが開いてるのが強調されてていいのだ。

↓折れ曲がる肩の断面も勿論赤。ここはもう筆塗り。

↓ブラック塗装ついでに外タンの下部分にも。
側面の境目は蛇行線なのでここも筆で塗った。

↓1/144ウェポンセットから“GBU-10対地爆弾”
を持ってきたけど(写真右の2個)、これはレーザー誘導弾なので
誘導装置が要る事に気が付く。
ネットで検索したら、F-111には“AN-AVQ-26”というレーザー照射装置が
搭載されてるようなので、そんな形を自作した(写真左)。
色は双方オリーブドラブっぽい色。

↓エンジンノズルは色んなパターンの形の円筒が重なったような
ヤツなんだけど、こんなふうに各部いちいち色が違ってる。

↓以上を全て仮付けしてみるとこんな具合。
レーザー照射装置は通常胴体下の爆弾層に収納されてるみたいなんだけど。

↓だいたい基本配色はこんな感じ。 …おお、F-111。
今回はこの赤い部分の露出がやりたかったんだよな。

…おそらく今年最後の更新。皆さんよいお年をお迎えください。

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「F-111《step3》」

2024年12月13日 | 製作日記 F-111

↓同社アリイの1/144アメリカミサイルセットから、
空対地爆弾の“GBU-10”を持ってきて
本キット付属の外部タンクと一緒に取り付けることにする。

↓胴体の内部と可変翼の付け根辺りはフラットブラックを塗装。
これは可変翼後部のスキマから内部が見えないようにする為。

↓機体上下を接着、機首が別パーツだったので
ソレも取り付けて合わせ目の段を処理してしまう。

↓キャノピーにマスキング。
その後コックピット部とキャノピーの桟に一旦フラットブラックを塗装。

↓さて機体外装の塗装にかかります。
F-111でよくあるのは迷彩塗装。しかも3色迷彩なのな。
一旦、その中でも面積が大きそうな色で全体を塗装。
指定通りの色が無いので写真の3色を調合して作った。

↓…こんな、パッと見オリーブドラブのような色である。
キャノピーも借り着けしてあるので一緒に塗れるし。

↓で迷彩なんだけど、ブラシそのまんまのボカシは1/144にとっては
荒い感じなので、この前「ゴリアテ」の時にやった、紙マスキング戦法で
やろうと考えた。ブラシの風圧でヒラヒラしないようにやや厚い紙を使用。
これを迷彩パターンに切って厚めの両面テープの細切れでモデルに貼り付ける。
両面テープの厚み分、若干塗装面から紙が離れるワケだ。

↓2番目の色はこんな感じの色。

↓吹き付けるとこんな具合。境目がビミョーにボケてて、かつ、
ビミョーにハッキリしてるのでスケール的にちょうどいいのだ(^^)/
  …おっと忘れそうになったけど、切り取った“肩の部分”(矢印破線丸内)も
両面テープかなんかで借り着けしておかないとな。

↓3番目の色はこんな茶系の色。

↓こんな形の型紙で一気にこの面積を吹き付け。
…我ながらなかなか器用だと自己満足。
実機の写真とか、他の模型作例を見てると迷彩パターンは大体色配置が
決まってるようなので出来るだけそれに準じてやってるつもりだったけど
時間かかりまくりなのでもうどーでもよくなってきた(笑)。

↓残り部分は大体のバランス見て適当に配色~。
…いいじゃんこれで。なんかおおよそこんな感じですわ(←投げ槍)。

でも迷彩塗装ってやっぱり“達成感”あるよな。
3色とか4色だとよけい苦労する分上手くいくと嬉しかったりとか…。

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「F-111《step2》」

2024年12月03日 | 製作日記 F-111

師走に突入しました。今年もあっけなくあと1ヶ月足らずです。

↓写真は胴体下部。
飛行状態にする為、ランディングギアの扉が閉まった状態で接着(矢印部)。
よくあるハナシだけどなんとなくこれも機体側の穴と扉のシェイプが合わない(^^;。

↓真鍮線を機体下から突き刺し、ディスプレイ台に立てるカッコにするので
中に補強財を仕込む。昔はエポキシパテのカタマリを入れてたんだけど
プラ角棒の方が固まらせる時間も要らないし便利である。

↓まァこの時期の1/144では仕方ないかもだけど機首パーツの
コックピットの形が大味過ぎるのでやや形状追加。
並列複座型シートの背もたれと、H.U.D.の形をプラチップでフォロー。
ほぼ“バスタブ状態”の面高さなので追加できるのは背もたれだけだなー。
機首前方のピトー管は強度増しの意味も込めて真鍮線に変更。

↓全体を一旦組立て、前回切り取った可変翼付け根部分の前側、
“肩の部分”とか言ってたところを両面テープで仮固定してみた(矢印)。
…実機はこんな具合の角度に動くのだ。

↓その際、翼より下にある部分はよけい翼に接触する事になるので、
ちょうどその部分だけは下方向に折れ曲がる(矢印、点線丸部分)。
…空力を重視したのか知らないけど、ここまでしなくても機体のデザイン的に
もっとなんとかならんかったかい、とか思ってしまう芸細さである。
この下に折れ曲がる部分は0.5mm厚プラ板。

↓真鍮線で木製デコパに立てて、今はこんな感じ。
サーフェイサーも吹いたので形が見やすくなったね。

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「F-111《step1》」

2024年11月26日 | 製作日記 F-111

1/144のヒコーキもう一発いきますね。
これはまたすんげー昔のストックキット、アリイの300円のヤツですわ。
アリイとは言いつつ、多分金型は倒産した“エルエス”から引き継いだもの。
自分達が小学生の頃、あのハセガワ製の1/72のキットでさえモールドが
凸だった時代に、エルエスのキットは1/144でも凹モールドだったんだ。
子供なりに「よく出来てるなー」と思いF-14やF-15等買いあさった。
で今回は1/144でありながら比較的サイズが大きいF-111を選んだ。

↓まァでも散々沢山の数を成形してきたせいなのか、
金型もガタが来ていてあちこちにバリがある(矢印部)。
右の写真なんかインテイクが殆ど塞がってたりとか。

↓この機体は知る人ぞ知る、可変翼機だ。
でも塗装の面から考えると固定翼機に比べ結構面倒くさいんだよなf(^^;。

↓仮組みすると大体こんな機体である。
この高速を出す時の矢じりのような形もカッコいいんだけど、
実は今回この機体を選んだのには理由があって、
それは速度を殺して翼をいっぱいに広げ、揚力を稼いだ時の姿に
特徴があり、それを改造で再現したかったのが狙い。

↓先ずは主翼のフラップとスラット部分をデザインナイフでカットする。

↓カットした部分にプラ板で自作した部品を挟み込み、
フラップとスラットを展開した形に改造。
パーツが白いので写真じゃ形が判りにくいけどな。

↓これは機体の上パーツなんだけど、やりたいポイントはココ。
可変翼付け根部分の前側、ココらへんの写真の部分をモールドに沿って
切り取ってしまう。 …そうです、翼を開くと肩の部分が干渉するので
実機ではその部分がズレ動いて角度が変わる、という芸細な構造になってる所に
自分は感心したのでした。1/72とかのキットなら再現可能となってる
だろうけど、あえて1/144でやるのが今回の改造ポイントなんですわ。

↓ …あー、まァ今はこんな具合…。
この肩部分は軸を設定すれば動かせそうだけど、フラップ、スラットは
流石に固定になるので残念ながら可変翼も開いた状態で固定にする予定。

 …でもこのキット、現在メルカリで4000円くらいになってる…(^^A

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