幹事クリタのコーカイブログ

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『さよならマエストロ』初回

2024-01-15 23:25:32 | テレビ・芸能
 今期の日曜劇場は『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』。音楽がテーマということと、西島秀俊、芦田愛菜、石田ゆり子、玉山鉄二、西田敏行など好みの俳優が出ることから見ようと決めていました。脚本は大島里美。『凪のお暇』は良かったですが『花燃ゆ』は残念だった脚本家です。まあこのキャストならそれほどハズレはないだろうと思って見始めました。

 見てすぐに感じるのは昨年1月期の日本テレビ『リバーサルオーケストラ』と設定がかなり似ていること。落ち目で廃団の危機に瀕している地方自治体のオーケストラ、天才指揮者が海外から呼ばれて再建を託される、ヒロインがその市役所の職員で、かつてバイオリンに挫折している等、まあ言ってしまえばほぼパクリ状態です。そもそも『リバーサルオーケストラ』も「ありがちな設定」「のだめカンタービレのパクリ」などと言われたわけですから、これはもう「オーケストラもの」のテンプレ設定と考えて良いのかも知れませんが、それにしてもまだ1年しか間が空いていないこのタイミングでやるのはどうかとは思います。

 物語としてはオーケストラの再生とともに、西島と芦田の父娘関係の再生というテーマが設定されていて、さらに初回のラストで石田ゆり子と玉山鉄二の不穏な関係が飛び出し、日曜劇場ならではの重層的な物語構造になっているようです。個人的にはあまり物語を複雑にすると、音楽ドラマとしての面白さが損なわれる気もしますから、そのあたりの匙加減が少々心配になります。ドラマの軸がぶれないことを願っています。

 指揮者ぶりとしては田中圭に比べて西島秀俊はかなり素人くさく感じます。音楽モノとしてよりも親子モノとして力が入っているせいかも知れませんが、やはり屋台骨となる演奏シーンでは、二番煎じであろうとも『リバーサルオーケストラ』に負けないで欲しいところです。あと気になるのは芦田愛菜の拗らせぶりがちょっと子どもっぽくて、それを芦田が演じているだけに余計に設定年齢より幼く感じてしまいます。見ていて「中学生じゃないんだから」と溜息が出そうです。逆に西島の音楽以外は天然でポンコツだけど親切なキャラは見ていて癒されるので良い感じです。

 2回目以降も見るつもりですが、早めに芦田愛菜の拗らせは快方に向かってほしいです。見ていて憂鬱になります。できたら余計な伏線や設定はほどほどにして、音楽の持つ魅力や解放感をもっと感じられるようなドラマに仕上げて欲しいです。
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