東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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町長に対する問責決議、否決される。スジを通せない議会で良いのか?!

2013年12月22日 | 東郷町議会

 12月議会最終日の20日、菱川和英議員、若松孝行議員、柘植三良議員(いずれも自民系)から「川瀬雅喜東郷町長に対する問責決議」案が提出されました。私も賛成しましたが、賛成少数で否決されました。

各議員の態度は次の通り(敬称略)

賛成 門原武志(日本共産党)、若松孝行(自民系)、井俣憲治(自民系)、柘植三良(自民系)、若園ひでこ(無所属)、菱川和英(自民系)

反対 加藤宏明(自民系)、川口一夫(自民系)、水川淳(自民系)、山田達郎(自民系)、近藤鑛治(自民系)、箕浦克巳(公明党)、星野靖江(自民系)

(加藤啓二議長は採決に加わらない、自民系の石川正議員は欠席)

 問責決議案は、教育委員選任に当たって町長が誤った答弁をし、議会がそれに基づき議決してしまうという前代未聞の出来事について、町長に猛省を求めるものです。
 間違った事実によってなされた議決は取り返しがつきません。しかし議会としては一定の意思表示をする必要があります。

関連記事  無責任な町政(教育委員の任命をめぐって) 教育委員の政党所属の確認を厳格にするよう町長に申し入れ書を提出しました

 私は間違った答弁を町長からされ、それを信じて反対しました。「もしも」はありませんが、もし正しい答弁を町長がしていたら、反対する理由はありませんでした。

 私にとっても取り返しがつかないことです。このような立場から私も賛成しました。

 菱川議員による提案理由説明に続いて行われた川瀬町長による弁明で、川瀬町長は、間違いをすぐに指摘しなかった菱川議員こそ問責されるべきだなどと述べ、自分の不始末を棚に上げて八つ当たりしました。さらに、自民党員の菱川議員から自民党員のことが明らかにされることは異常だ、と述べ論点を逸らせようと試みました。

 町長が議会に対して起こした取り返しがつかないことに一定のけじめをつけるために提案された決議案に反対した議員たちが、町長をかばうことに腐心したのは残念なことです。

問責決議案の全文は次の通りです。

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川瀬雅喜東郷町長に対する問責決議(案)

 去る平成25年12月6日に行われた東郷町議会本会議での一般質問において、現教育委員及び前教育委員が自由民主党員であると、また別の現教育委員が自由民主党員ではないと指摘されたにもかかわらず、川瀬町長はこれらの指摘を否定しなかった。

 現教育委員については平成18年第2回臨時会における教育委員の選任についての議案審議で、前教育委員については平成21年第3回定例会における教育委員の選任についての議案審議で、川瀬町長はいずれの政党にも属していないと答弁した。一方、自由民主党員ではないと指摘された現教育委員については平成21年第3回定例会及び平成25年第3回定例会における教育委員の選任についての議案審議で、自民党員であるとの答弁が川瀬町長によりなされた。

 川瀬町長が一般質問での指摘を否定しなかったことにより、過去になされた答弁に誤りがあったことが明らかになった。誤った答弁により議会議決に影響が及ぼされたという、あってはならないことが東郷町議会で起きたことは痛恨の極みである。このようなことは行政と議会との信頼関係を一方的に失墜させるものである。また町が発信する情報への信頼をも失墜させるものである。

 教育委員の選任については、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」で政党要件を定めている。それにもかかわらず、川瀬町長は教育委員の任命にあたり党派の確認を怠ってきた。このことからは法を守る意思と責任感が伺えず、行政の長としての資質を疑わざるを得ない。

 よって本町議会は川瀬町長の責任をここに問い、猛省を求める。 

 以上、決議する。

平成25年12月20日

 愛知県愛知郡東郷町議会

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