東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

連絡先090-1835-5649
kadohara@joy.ocn.ne.jp
白鳥4丁目押草団地

無責任な町政(教育委員の任命をめぐって)

2013年12月09日 | 東郷町議会

 9月議会で諮られた教育委員の人事案件の答弁で、重大な間違いがあった可能性が浮上しました。

 先の9月議会で、教育委員への再任への同意が求められた相羽繁生氏について、私は、川瀬雅喜町長が4年前に「(相羽氏は)自民党員だと聞いている」と答弁したことについて、確認の質疑をしました。町長の答弁は「現在も自民党員だと聞いている」というものでした。

 私は4年前に、相羽氏が自民党員であることを理由に、相羽氏の教育委員への任命に反対しましたが、今回も同じ理由で反対しました。https://twitter.com/kadohara/status/372928650414653440

(正確なやりとりについては東郷町議会議事録検索システム http://asp.db-search.com/togo-t/dsweb.cgi/query!1!guest02!!13263!!!1,-1,1!681!69228!1,-1,1!681!69228!1,-1,1!681!69228 の簡易検索で「相羽繁生」で検索してください)

 教育委員の任命の議案が町長から提出されたとき、私が候補者の政党所属について質問するのは、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第4条第3項で、「委員の任命については、そのうち委員の定数の二分の一以上の者が同一の政党に所属することとなつてはならない。」と定められているからです。(そのほかにも、禁固以上の刑を受けたことがない人を任命しなければならない、1人は保護者でなければならないなど、任命について守らなければならないことがあります。)

 さて本題です。

 去る12月6日に行われた一般質問で、菱川和英議員(自民系無所属)は、9月議会で再任された相羽繁生氏は自民党員ではないと発言し、それに対し町長は、そういうことも聞いたことがある、との答弁をしました。

 菱川議員の一般質問の中で、町長が教育委員の候補者の政党への所属について、直接確認していないことも明らかになりました。教育委員会事務局と人事秘書課に任せているから「いちいち聞かない」そうです。

 これは任命権者として極めて無責任です。

 川瀬町長は、法律に関わる重要な事案で、よく確かめもせずにいいかげんな答弁を議会でしてしまったことになりますが、これは議会としては見過ごせないことです。

 もし町長が「相羽氏はどの政党にも属していない」と答弁していたならば、私は賛成していたはずです。議会での表決にも影響が出てしまいました。

 この他にも菱川議員は、現職の教育委員と、9月で任期満了し再任されなかった前教育委員の2人について、「自民党員」だと明らかにし、町長も「自民党員の菱川議員が言うならそうだろう」と否定しませんでした。2人とも、議会での質疑に対し、無所属である旨の答弁がなされています。

 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」では、委員の過半数が同一政党に属さないように任命しなければならない(4条3項)し、もし委員が政党に所属して同一政党に属する委員が過半数を占めるようになる場合には、同一政党に属する人が過半数を占めないようにするために委員を罷免することなど(7条)が、決められています。

 法律を守ることの大切さを理解している町長ならば、委員が政党に所属しているかどうかは、もっと慎重に答弁するはずです。残念ながら、川瀬町長には法を守る精神が乏しいようです。

間違いを繰り返さないために

 教育委員の任命に当たっては、政党への所属について本人からしっかり確認すべきです。また、現職の教育委員についても政党への所属を再度確認すべきです。

 さらに、任命のときに無所属だと説明されたのに実は自民党員だったという菱川議員の指摘が本当ならば、町長はその教育委員に、自発的な離党か教育委員辞職を求めるべきです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする