東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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誰だ!?こんな制度を作ったのは!(子育て応援特別手当)

2009年03月14日 | 国際・政治

 定額給付金など第2次補正予算を執行するための法律が成立して、定額給付金の支給時期などが新聞紙面をにぎわせていますが。
(定額給付金についての東郷町役場からのお知らせはこちら

 定額給付金に比べて陰が薄いが、対象となる家庭にとって小さくないのが「子育て応援特別手当」(東郷町役場からの案内はこっち

 東郷町役場の公式サイトには

(支給対象となる子)
平成20年度において小学校就学前3年間に該当する子ども(具体的には、生年月日が平成14年4月2日から平成17年4月1日までの子ども)であって、第2子以降の子どもが対象となります。
※第2子の判定は、18歳以下の子ども(具体的には生年月日が平成2年4月2日以後の子ども)の中から年齢順に第1子、第2子と数えていくこととなります。
※対象となる子どもと第1子が別居しているときは、お問い合わせください。 

という説明があります。

 なんだかよくわかりませんが、「18歳以下の子どもが2人以上いて、そのうち2番目以降の子どもが保育園とか幼稚園の年少・年中・年長クラス(幼児保育)だったら支給対象」と読み換えてもだいたい合ってると思います。(具体的には役場に問い合わせてください)

 たとえば中学生と保育園年中クラスの子がいる4人家族を考えてみましょう。保育園児の方が支給対象になるので、定額給付金と合わせると10万円(!)の臨時収入が入ることになります。

 小さい子どもがいる世帯にはありがたい制度なのかな、連立与党もなかなかやるな、と思ってしまいそうですが…。

 私が知っているあるご家庭には、3人のお子さんがいて、どの子も小さい。これからしばらく大変だろうな、と思います。
 いちばん上の子が保育園の年中で、2番目、3番目はまだ幼児保育の対象ではない。つまり「第2子以降の子ども」が対象年齢に入っていないのです。

 なんで2人しか子どもがいない家庭が対象で、より子どもが多くて大変そうな家庭が対象にならないのか!

 東郷町の公式サイトでは目的について次のように説明されています。

(目的)
子育て応援特別手当は、幼児教育期の第2子以降の子どもに対して、子育て応援特別手当を支給することにより多子世帯の幼児教育期の負担に配慮すること
を目的としています。
           (太字は筆者)

 このご家庭は「多子世帯」で幼児教育期の子どももいるのに支給されません。

 どうせばら撒くなら、もう少しマシな制度設計ができないものか。

 定額給付金にしても、公明党は「世論調査では反対する意見が多くても、実際に受け取るかと聞けば『受け取る』と答える人が圧倒的に多い。これは支持されている証拠」などと正当化していますが、国民の気持ちは「自分らが払った税金を国が返してくれるというなら拒否する理由はないが、どうせならもっとマシな税の使い方をしてほしい」といったところではないかと思います。

 子育て応援特別手当は趣旨としては悪くないとは思いますが、こんな制度設計だと、子育て世代の間に分断が持ち込まれるだけではないか、と私は心配です。

 定額給付金と子育て応援特別手当の支給に、東郷町役場の優秀なスタッフの手がとられます。頼むから政府はもっと地方の役に立つ制度を作ってくれ!と切に思います。

 さて、東郷町議会の最終日には定額給付金本体など総額6億円以上の東郷町の補正予算案が提出されると思われます。日本共産党は、定額給付金支給の事務作業のための補正予算のときもそうでしたが、もちろん賛成です。
 町民がお金を受け取る権利を議会が奪って良い訳がないから。ただそれだけです。

 私?
 もちろん受け取って家計の足しにします。

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