今日、東郷町議会で「原子力発電所の再稼動につき慎重な対応を求める意見書」が日本共産党も含む賛成多数で可決されました。
16万人もの避難者が故郷を追われ、原発事故の原因も解明されていない中での大飯原発再稼動の決定に、国民の怒りが沸騰しています。そうした中、全員一致での可決ではなかったのが残念ですが、私たち東郷町議会も、町民の怒りの声を首相たちに届ける役割が果たすことができます。
この意見書は
- 福島第一原子力発電所事故の原因を究明し、早期に国民に説明すること。
- 他の機関から完全に独立し、また予算・権限・人事についても完全に独立した原子力規制機関を早急に設置し、その独立性を法的に担保すること。
- 各原子力発電所の安全性が担保及びエネルギー政策の見直しが行われるまでは原子力発電所の再稼動判断をしないこと。
を求めています。
提出先は衆参両院議長、内閣総理大臣、内閣官房長官、経済産業大臣、内閣府特命担当大臣(原子力行政担当)
私もこの意見書の可決を願い、賛成討論に立ちました。16万避難者のことなどを考えると、野田首相たち原発再稼動推進派の人たちはいったい何を考えているのかと怒りがわいてきます。そういった、普段から考え、街頭演説で述べていることを冒頭に述べ、電力不足に根拠がない(製鉄企業などの発電能力を加味していないこと)ことや、原子力規制委員会が環境省の傘下にあり独立性がないことなども述べました。
事故原因が分からないうちに再稼動を言う資格はない、やることをやってから再稼動を言え、ということも発言に入れました。しばらくは原発は必要なんじゃないの、と考えている人でも拙速な再稼動はすべきではないと考えるのではないでしょうか。
今回の意見書は11日の議員全員の会議で私がつたない文案を示し、全議員による賛同をお願いし、もし内容に意見があるなら知らせてほしいともお願いしました。
その後、自民党系のある議員から「文章を全面的に書き換えていいか」という打診があり、私は自民党系の中で取りまとめてもらえるならと同意しました。その議員は、文章をより良いものに書き換え、他の議員にも働きかけてくれたようです。
意見書可決に関わった他の議員たちには心から敬意を表したいと思います。