東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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白鳥4丁目押草団地

増え続ける町の貯金 集めた税は有効に使ってこそ!

2023年03月01日 | インポート
 2月24日に開会した3月議会に提出された2022年度一般会計補正予算案(11号)では、町の貯金である「財政調整基金」の取崩しが約9400万円減額され約1億700万円となります。これにより22年度末の同基金の残高見込みは約21億6000万円になります。



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財政調整基金は災害等の緊急時への対応や経済情勢の変動による財源不足への対応を図るために設置、新型コロナ基金は新型コロナウイルス感染症の対策に関する事業の実施に必要な財源を確保するために20年度から設置(東郷町ホームページ「基金の状況」より)


 上のグラフは2019年度~22年度までの年度末(3月31日)における財政調整基金と新型コロナ感染症対策基金(コロナ基金)の残高の推移を示したものです(22年度は補正予算案11号までを反映した見込)。2つの基金の残高の合計は、コロナ禍が始まっていた19年度末から一貫して増え続け2倍以上になっています。この他にも、大きなもので減債基金(借金返済の財源確保のため設置)が約7.3億円、公共施設整備基金(公共施設の改修等の財源確保のため設置)が約9.0億円、土地開発基金(公共用地の先行取得の財源確保のため設置)が約1.0億円などの基金があります。

これまでにない多額な基金残高
 予算を組むために自由に活用できる財政調整基金以外の基金は、特定の目的以外の財源確保には使えない「目的基金」です。新型コロナ基金も新型コロナ感染症対策の目的基金ですが、商品券配布事業など、コロナ不況に備えるために活用できる財源です。

23年度当初予算に基金を活用しても十分残る
 先に町が発表した2023年度一般会計当初予算案では、財政調整基金は約10.5億円、新型コロナ基金は全額の2億円(商品券配布事業のため)を取り崩すものとされています。取り崩した後の2つの基金の残高の合計は11億円ほどになります。さらに、22年度の決算で、一般会計の歳入と歳出の差引(例年3~4億円台で推移、コロナ禍が始まってからは9億円ほど)の額が財政調整基金などに積み立てられます。
 この先、公共事業などの借金の返済や、老朽化した施設の改修などの財源が必要ですが、減債基金と公共施設整備基金が活用できます。

景気対策、公共交通など住みやすいまちづくりに活用を!
 町の貯金は皆さんから集めた税の使い残しです。皆さんがいちばん困っている物価高騰への対策や公共交通の拡充などに、今こそ有効活用すべきです。




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