東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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尾張東部生活と健康を守る会総会に出席

2008年02月05日 | 議員活動

 ちょっと前の話になりますが。

 2日の土曜日の夜、私も会員になっている「尾張東部生活と健康を守る会」(生健会)の第2回総会があり、出席しました。生健会は、地域で住民の生活や権利を守る活動をしています。(詳しくは全生連のホームページをご覧くださいhttp://www.zenseiren.net/

 尾張東部生活と健康を守る会は一昨年10月に発足しました。http://blog.goo.ne.jp/kadoharatakesijcptogo/d/20061028

 今回の総会には、日本共産党の八田ひろ子元参議院議員もかけつけてくれました。

 総会のはじめに、この地域で生健会と協力して活動している地方議員のあいさつがありました。私は「生活相談活動をするなかで、生健会にはいろいろ助けられています。地域には、生活保護を受ける権利があることも知らずに困っている人が、まだまだ多いと思います。生健会は、もっと大きくなる必要があります。私もその一翼を担って頑張ります」と述べさせていただきました。

 尾張東部生健会は1年前に発足し、以来、生活保護の申請、多重債務や着物・リフォーム詐欺などの解決に当たってきました。相談内容は、その他にも、自己破産やDVなど多岐に渡っています。また、住民の権利擁護のために、自治体との交渉も行ってきました。

 瀬戸市から東郷町までの広い範囲をカバーする会ですが、活動の中心がどうしても瀬戸市になってしまい、地域全体をカバーする活動をなかなかできないというのが現状です。広い地域に根ざした生健会への発展が期待されます。

活かそう生活保護、なくそう貧困~森弘典弁護士が記念講演

 総会の後、生活保護のスペシャリストの森弘典弁護士の「活かそう生活保護、なくそう貧困~生活保護行政における違法な対応と対策」と題する記念講演がありました。

 生活保護の申請書すら渡さないという行政の悪質な対応により、生活保護がなかなか受けられないという実態が明らかになっています。いわゆる“水際作戦”には、法的根拠がありませんが、森弁護士は、このような悪質な行政の対応を、一つ一つ打ち破ってきました。

 「生活保護を受けたら自動車を運転できない」とか「持ち家に住んでいる者は生活保護を受けられない」などの誤解が広くありますが、多くは厚生労働省の通達や指導によるもので、法的根拠はありません。法的根拠がない対応は、どんどん変えさせることが大切です。

 広く信じられている誤解により、「自分は生活保護を受けられない」「申請できない」とあきらめている人も多いと思われます。日本では、生活保護の捕捉率が低いといわれています(生活保護を受けるべき水準の収入しかないのに生活保護を受けていない人が多い、ということ)。

 国民年金の受給額が生活保護水準より低いことを取り上げて、「生活保護の方が楽をしている。生活保護の水準を下げろ」といった議論が横行しています。そうではなくて、「生活保護より低い年金を、暮らして行けるだけの額に引き上げろ」という方向に持っていくことが必要です。

 生活保護を受けやすくするための運動への取り組みを強める上で、大変参考になる講演でした。

 愛知県弁護士会のホームページに森弁護士の文章があるので紹介します。http://www.aiben.jp/page/library/kaihou/1604mori.htm

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