言語と方言の区別の基準が主観的である。
1)異なる地域に分布すること
2)同じ古い言語が発展した結果たること (「第一章 方言と方言学」「一 方言とはなにか」本書8-9頁)
では、普通話と広東語の関係とフランス語とドイツ語の関係との弁別ができない。
さらにその主張の根拠として「スターリンがこう言っているから」というのは、根拠たりえない。
あとこの問題に関して、方言・言語を区別する際の客観的基準たりえる相互理解可能性についての言及・評価――なぜとりあげないかの理由――がまったくないのは、論者の説得力を著しく減じると同時に、都合の悪い事実は無視するのかといった極めて良くない印象を読者に与えて、一個の主張として致命的な失点であると思う。
(光生館 1983年5月)
1)異なる地域に分布すること
2)同じ古い言語が発展した結果たること (「第一章 方言と方言学」「一 方言とはなにか」本書8-9頁)
では、普通話と広東語の関係とフランス語とドイツ語の関係との弁別ができない。
さらにその主張の根拠として「スターリンがこう言っているから」というのは、根拠たりえない。
あとこの問題に関して、方言・言語を区別する際の客観的基準たりえる相互理解可能性についての言及・評価――なぜとりあげないかの理由――がまったくないのは、論者の説得力を著しく減じると同時に、都合の悪い事実は無視するのかといった極めて良くない印象を読者に与えて、一個の主張として致命的な失点であると思う。
(光生館 1983年5月)