書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

イアン・ブルマ氏に関する3つの発見

2008年10月23日 | 思考の断片
▲「中央日報 Joins.com」2008.10.22 16:39、「『韓日連帯で中国とのバランスを取るべき』イアン・ブルマ氏(1)」
 〈http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106321&servcode=A00%C2%A7code=A10

--中国の浮上で崩れる北東アジア勢力の均衡のために韓国と日本が同じ民主国家として連帯するのはどうか。

「そういう連帯が必要だ。アジアを一つの国が支配するのは望ましくない。韓国と日本だけでなく東南アジアや米国を引き込むことも可能だろう。日本を拘束する効果もある。日本の右傾化を防ぐということだ。ヨーロッパの統合もドイツ民主主義に前向きな役割をする」

 この人、日本異質論者だったのか?

▲「中央日報 Joins.com」2008.10.22 16:39、「『韓日連帯で中国とのバランスを取るべき』イアン・ブルマ氏(2)」
 〈http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=106322&servcode=A00%C2%A7code=A10

--日本には過去に自国が起こした戦争に対する罪の意識(war guilt)がなく、韓国・日本の連帯を妨げる主要原因の一つとなる。ドイツと違うが、なぜそうなのか。

「ドイツでは執権勢力の交代があったが、日本の場合、帝国主義時代の官僚がほとんど自分の領域を守った。日本では過去の歴史はまだ解決されていない政治的な問題だ。罪の意識を持っているのは左派だが、それは少数だ」

 この人、こんなに頭が固かったのか?

--韓国と日本の政治的な未来は。

「韓国政治のほうが元気だ。韓国政治の未来が明るいのは政党間で政権をやり取りしているからだ。1970年代に世界の人々は儒教文化を取り上げながら、韓国で民主主義が達成されるにはさらに数十年かかると考えていた。しかし韓国は民主化された。日本は政治的に枠にはまった現状を維持している。本当の権力移動がないばかりか、官僚の力が非常に強い」

 この人、こんなに感情的だったのか?