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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』、「映画を創る 宮崎駿・創作の秘密」 から

2009年11月25日 | 抜き書き
 第45回スペシャル、2007年3月27日放送。

 映画というのは自分をさらけ出してしまうものなんです。これは娯楽映画だからと作っていても、実はその人間の根源的な思想がよく出てしまうものなんです。出すまいと思っても出ちゃうんですよ。それで隠して作ると、そのしっぺ返しが本人だけに来るんです。どういうふうに来るかといったら、やっぱり自分に正直に映画を作らなかったっていうしっぺ返しが来るんです。だから、その人は映画作れなくなりますよ。

 記憶のままだから、こまかいところは実際の言葉と違っているかもしれない。以下同じ(敬称略)。

 宮崎駿 「初めてにしては良くやったってのは演出〔映画監督〕にとっちゃ侮辱だからね。この一本で世の中を変えようと思ってやんなきゃいけないんだから。変わりゃしないんだけど」
 保田道世 「変わんないよねー」
 宮崎駿 「変わらないけど、そう思ってやるのがね、映画を作るって事だから」