書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

思考の断片の断片(73)

2008年10月24日 | 思考の断片
▲「YOMIURI ONLINE 読売新聞」2008年10月24日15時58分、「交際女と共謀、痴漢虚偽告訴の元甲南大生に実刑」
 〈http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081024-OYT1T00478.htm?from=top
 
 判決によると、蒔田被告は交際していた女と共謀。2月、女が市営地下鉄御堂筋線の車内で乗客の男性(59)に触られたとの被害をでっち上げたほか、1月には、女がインターネットの出会い系サイトで誘い出した別の男性に「おれの女に手を出しやがって」と顔などを殴り、金を奪おうとするなどした。

 大学生が美人局をしたと思えばけしからんこと甚だしいが、美人局が大学に通っていたと見れば殊勝なものではないか。


▲「msn 産経ニュース」2008.10.23 11:31、「スタートレック内紛?タケイ氏にカーク船長役がかみつく」
 〈http://sankei.jp.msn.com/world/america/081023/amr0810231133002-n1.htm

 シャトナー氏は、タケイ氏が長年にわたって自分へのわだかまりを抱いていると指摘した上で、「原因が何なのか知らないが、哀れなやつだ」とこき下ろした。

 タケイ氏の著書『星に向かって ジョージ・タケイ自叙伝』(貞包智悠/貞包有美訳、有悠、2005年5月)にその理由はたっぷり書いてあったが。タケイ氏は、ウイリアム・シャトナー氏のあまりに自己中心的な性格にとても我慢ができなかったと、具体的な例をふんだんに挙げて述べている。タケイ氏のこの指摘がどこまで客観的なものなのかは知らないが(注)、すくなくとも理由ははっきりしている。

 注。おなじく『スタートレック』でミスター・スポックを演じたレナード・ニモイ氏は、自身の自伝(富永和子訳『わたしはスポック』扶桑社、2001年4月)で、シャトナー氏の持つ自己顕示欲が強い側面を指摘しながら、程度の差こそあれこれは俳優一般の通弊だから仕方がないとでも言いたげで、たいして問題視はしていない。