先日、伍子胥や孫臏の復讐譚と唐代の陳・韓・柳の例の論争を並べて・・・ 2018年05月23日 | 思考の断片 先日、伍子胥や孫臏の復讐譚と唐代の陳・韓・柳の例の論争を並べて中国の復讐という現象を論じる論著を見た。前者と後者はほどんど千年離れているのだが(司馬遷による漢代における物語の一旦のretellを考慮しても事情はたいして変わらない)、そういう点の考慮はあまり見いだせなかった。新渡戸稲造の『武士道』と同じである。『武士道』は時系列的な対象の内実の移り変わりの観点がまったくない。一種のファンタジーである。 « 松田誠 『脚気をなくした男... | トップ | 小野信爾 『京大生・小野君... »