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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

野地秩嘉 『美しい昔 近藤紘一が愛したサイゴン、バンコク、そしてパリ』

2013年12月03日 | その他
 故近藤氏はかなりの操作を交えて『サイゴンから来た妻と娘』およびその続編を書いたということらしい。事実を正反対に曲げたり捏造したりすることは基本なかったが、潤色を加えて陰翳を変えたり、その出来事を語る上では重要な要素をあえて抜いたりしたというのが、筆者の意見である。ストーリーテラーとしての素質の強い人だったからと、筆者はわりあい好意的なふうに見える。

(小学館 2013年8月)