呉茂松 『現代中国の維権運動と国家』 2015年03月21日 | 地域研究 「公共知識分子」は公共の問題について発言する知識人だという説明(215頁)が、わたし的には何とも。これがこの語の概念として本当に正しいのなら、何をか言わんや。その「公共」とは一体何であるか、特に中国において。 (慶應義塾大学出版会 2014年12月)
内藤理佳 『ポルトガルがマカオに残した記憶と遺産 「マカエンセ」という人々』 2015年03月21日 | 東洋史 出版社による紹介。 彼らが元来話していたポルトガル語は、現地語の影響を受けてピジン語化してのち彼らの母語となった、パトゥア語というものの由。 (上智大学出版 2014年10月)
牧野信也 『アラブ的思考様式』 2015年03月21日 | 人文科学 文化論へと及ぶ結論には必ずしも同意しないが、「思考そのものを言葉が(ある程度)形成してゆく」という観点からのアラビア語(標準アラビア語・フスハー)の構造分析に基づく立論とアラブ式思考様式についての主張については、これほど面白いものはない。 (講談社 1979年6月)