書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

自分はいいのか III

2009年04月10日 | 抜き書き
▲「中央日報 Joins.com」2009.04.10 08:50-51、「極右派の歴史わい曲教科書、新たに検定合格/日本」(1)(2)
 〈http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=113859&servcode=A00§code=A00
 〈http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=113860&servcode=A00§code=A00

 真打ち登場。

 自由社版は、韓日両国の学界が否定する「日本府(大和朝廷が朝鮮南部を支配するために任那に置いたという官府)」を記述し、東アジアで日本だけが独自の年号を使ったとしている。また、19世紀の江華島(カンファド)事件を挑発した主体と目的・経緯を隠蔽し、日本が試みた韓国侵略の意図を故意に否定している。 ((1))

 藩属国を宗主国から切り離して独立国として扱おうとする、あるいは振る舞わせようとする行為を――やり方は確かに強引だったしその結果日朝間で結ばれた江華島条約(日朝修好条規)は不平等条約だったが――、それを侵略と呼ぶのか? 
 馬鹿に付ける薬なしMAX。

白井堯子 『福沢諭吉と宣教師たち 知られざる明治期の日英関係』

2009年04月10日 | 日本史
 福澤諭吉死後一年の1902(明治35)年、内村鑑三が東京高輪西本願寺大学校で行った演説において、福澤を「宗教の大敵」と呼んで激烈に批判したことを知る。

 宗教の大敵とは自身宗教を信ぜざるに之を国家或は社会の用具として利用せん者である。宗教を侮辱する者にして之に勝る者はない、彼等は宗教は迷信であると言ふて居る、彼等は宗教は有識の徒には全く無用のものであると唱へて居る、〔中略〕故福沢諭吉先生の如きは終生斯る説を唱へられた、爾して彼の門下生は今に猶何の憚る所なく此説を唱て居る・・・・・・。 (本書23頁に引く内村鑑三「宗教の大敵」、『内村鑑三全集』第10巻、岩波書店、1981年、同書338頁)

 しかしほめ言葉としか聞こえぬ。

(未來社 1999年6月)

自分はいいのか II

2009年04月10日 | 抜き書き
▲「Chosun Online 朝鮮日報日本語版」2009/04/10 09:01、東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員/任敏赫(イム・ミンヒョク)記者「自由社版『歪曲教科書』、日本政府の検定で合格」 (部分)
 〈http://www.chosunonline.com/news/20090410000014

 韓国政府はこの日、外交通商部の文太暎(ムン・テヨン)報道官による声明を通じ、「過去の過ちを正当化・美化する誤った歴史認識に基づく歴史教科書が、日本政府の検定で合格したことに対し強く抗議し、根本的な是正を求める」と発表した。また、同部は在韓日本大使館の高橋礼一郎公使を呼び、抗議の意を伝えるとともに、在日韓国大使館の関係者も日本の外務省を訪れて抗議する方針を打ち出した。

 馬鹿に付ける薬なし再び。