書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

朝日新聞東京裁判記者団 『東京裁判』 上下

2006年05月05日 | 日本史
 この朝日新聞社版は、東京裁判刊行会版(1962年)を5分の1の分量に圧縮した講談社版(1983年)を原本にしている由。東京裁判刊行会版を見た方がよさそうだ。

(朝日新聞社 1995年10月第2刷)

▲東京裁判(極東国際軍事裁判)は1946年4月29日に起訴が行われ、5月3日より審理が開始された。今年2006年は開廷60周年に当たる。
 だから当然、中国や韓国で東京裁判にひっかけた一大反日キャンペーンが張られるものと思っていたが、その様子はないようだ。おかしな話である。
 韓国については知らないが、中国が静かなことについては、おそらく日本との関係をこれ以上悪化させたくない政府が言論・報道規制を敷いているからだろう。これは分かる。
 しかし、海外の中国反体制人士と彼らの支配する海外中国語メディアまでもがおとなしいのは理由が分からない。これまで何度も書いてきたが、彼らは中国共産党や政府以上に“愛国的”で“反日”であるからだ。