ツナさんの小部屋

団塊世代のおじさんの趣味や生活の一部を紹介します。同じ趣味を持つ人たちと交流できればうれしいと思います。

近畿大学通信教育部科目終末試験監督(H28.9.18)

2016年09月18日 21時54分03秒 | ツナさんの独り言
 今日は、朝早く、標記の任務遂行のため、岡山市の「国際交流センター」に出張しました。

 通信教育というと、最近の若い方々にはほとんど知られていない制度だと思いますが、これは大学に通わなくても卒業に必要な単位124単位の内、30単位ほどをスクーリングという通学で習得すれば、卒業の資格が取得できるというもので、日本全国で言うとかなりの数の大学がこうした制度を実施しています。

 そういう我が輩も、高校卒業したのが昭和41年、多くの家庭ではまだまだ子供達を、自由に大学に通わせるほどの経済状態ではなかったように思います。

 我が家のような貧乏所帯では、はなから大学などあきらめるしかなく、高校を卒業させてもらったのが有り難い時代でした。

 でも、勉強は出来ないくせに大学に行きたくて、選んだのがこの方法でした。(実は、通信教育部は入学試験がないんです。(^_^;))

 といっても、最初に選んだ関東の大学は、当時吹き荒れていた学生運動のおかげで、スクーリング(1ヶ月程度の本学での授業を受けること。)という特殊事情を考慮して頂いた長い休暇を頂き参加した大学での勉強もあえなく挫折、嫌気が差してやめてしまいました。

 それからずいぶんと経過して、まさに四十の手習いで、当時居住していた伊丹から通える範囲で目に付いたのが、関西ではもっとも学生数の多い近畿大学です。

 当時の通信教育部では、学部や学科的に選択の余地はほとんどなく、法学部法律学科に入学し、多くの先生方や学友達のおかげで何とか卒業、以来、卒業生のボランテイア活動として、各地方で実施される単位取得のための科目終末試験の監督員を勤めるようになりました。

 当初は、岡山市で実施される試験でも数十名という多くの学生達が集い、熱心に筆を走らす姿に感激をしたものでしたが、最近は学生数もめっきりと減り、今日の受験生は午前5名、午後は4名とさみしい状態でした。

 それも、法学部法律学科とか経済学部商経学科といった正科生は一人だけで、他の方は「図書館司書」という資格を取得するのが目的の科目履修生でした。

 私は、つくづく思うのですが、学問を勉強するのに年齢は関係ないと思っています。(実際に、当時スクーリングに参加していた90才を越えたTさんという方と一緒に講義を聴きました。確か、満願かなって卒業をされたと記憶しています。)

 高校卒業後、様々な理由で大学進学を果たせなかった多くの若者に、こういう手段もあるよと声を大きくして伝えたいと思います。

 最近は、インターネットの活用により、学科も増えてきて、選択の余地も出てきました。

 仕事を続けながら勉強をするのは大変ではありますが、コツコツと努力すれば必ず卒業できます。

 学生と言うことで、得られる特典も結構あります。

 向学心に燃える若者達(お年寄りもどうぞ。)、是非、通信教育部の門をたたいてみてください。

 新しい人生が開けるかも知れませんよ。