ツナさんの小部屋

団塊世代のおじさんの趣味や生活の一部を紹介します。同じ趣味を持つ人たちと交流できればうれしいと思います。

労働組合って、何のためにあるの?

2007年06月24日 16時25分46秒 | ツナさんの独り言
 社会保険庁の年金業務のでたらめさについては、連日報じられない日がない。こんなになるまで放っておいた政治や行政の責任は重いが、それよりも信じられないのは、当の業務を行っている社会保険庁の職員達の精神状態である。

 彼らは、公務員である。公務員と言えば、公僕であり、国民のために一生懸命働いて、国民の納める税金の中から俸給を支給されている。それが国民を裏切る行為を長年にわたって続けてきたわけで、税金泥棒に等しい行為である。

 幸い、社会保険庁の解体はすでに決まり、焦点はその後の年金業務をどこが担当するか、また職員の処遇をどうするか、めちゃくちゃになっている年金の記録をどう回復するかに移っている。

 ともかく、早期にこの年金業務が正常な状態にもどり、国民が安心して老後を迎えられるようにして貰いたいものである。

 それにしてもつくづく感じるのは、過去から問題になってきた官庁や国の機関には、その内部に強力な労働組合を保有している場合が多い。

 旧国鉄は国労・動労、電電公社は全電通、学校関係は日教組、そして今回の社会保険庁は自治労である。国鉄も電電公社もこれら労働組合の横暴さに国民がノーを突きつけ、民間会社に移行したのは記憶に新しいところである。

 まだ、私が子供だった頃、遠足や旅行で国鉄を利用しようと、駅のホームに行くと大勢の駅員、特に荷役や保線の要員らしい人達が何をするでもなく座り込み、タバコを吹かしたり自分の仕事場であるプラットホームにつばを吐いたりしていて、子供心に苦々しく思ったものである。

 全電通などは、自分の息子や娘をある省庁の職員とは結婚させないようにしようなどと、人権侵害にも等しいキャンペーンを張っていたこともある。

 教育機関についても、日教組の影響が大きい公立の教育機関より、私立の学校法人が経営する小・中学校や高等学校が親たちの支持を得てきている。岡山県などはまだ数は少ないが株式会社が運営する中学校・高校が設立され、公立の学校に不信感を抱く親たちが経費もかかり、遠距離通学のため子供達に負担がかかるにもかかわらず、多くの子供達をこの学校に入学させている。これはほんの一例だが、日教組の影響下にある教師から子供達を守りたいと願う親たちは決して少なくないはずである。
 
 今回の社会保険庁にも自治労という強力な労働組合があり、よくよく聞いてみると、業務の合理化に反対したり、パソコンのキータッチは一日5,000回まで、などというとぼけた要求をしていたらしい。

 労働組合というものは、私の理解では、労働者1人1人は力もなく雇われている身なので立場が弱く、経営者や上級者から理不尽な取り扱いを受けることを防ぐため、一定の権利を認められているだけで、数の力を背景に好き勝手を許されているわけではない。

 親方日の丸の労働組合の人達には、自分が就職したときの国民のために働きたいという初心を思い出し、お代官気分など捨て公僕に徹してもらいたいものである。

 日本国の今の苦境を招いたのは、あなた方の責任だ。猛省を促したい。