魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ナミマツカサ

2024年03月20日 16時17分45秒 | 魚介類飼育(海水)

春先はいろいろ忙しい。とくに私などはいまだに魚のことでお金を稼ぐことができないので、外部にて就労することで飯代、社保、そのほか借金諸々を捻出しており、本業の魚のこともやっているのでぶろぐもなかなか書くことができていない。写真はイットウダイ科のナミマツカサ。ナミマツカサも我が家にやってきてもうすぐ5か月になるが、今のところうまく飼育できている。イットウダイ科の中でもアカマツカサ属は基本丈夫で飼育しやすいのがうれしい。

昨日には新しい書籍を購入したので、近いうちに紹介したいと思っているが、仕事も多数入っているので、いつ紹介できるかは...。つらい。

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カスリイシモチふたたび

2024年03月13日 10時18分44秒 | 魚介類飼育(海水)

現在飼育しているカスリイシモチ。先代は2021年の秋に釣りで採集したものだが、2022年の秋にヒメゴンベに襲われお亡くなりに。今回の個体は昨2023年に防波堤からの夜釣りでつれたもの。アカマツカサ属2種やクマノミと混泳しているが、元気そのもの。頭部の線や体側の白色斑が美しい種。

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カナフグ

2024年03月09日 15時34分19秒 | 魚紹介

さて、新しい魚のネタがないので、今回は以前入手した魚をご紹介。フグ目・フグ科・サバフグ属のカナフグ。カナフグは私は初めて出会ったフグである。私の魚の入手は魚市場や仲買の方、釣りなどの採集に頼ることになるため、有毒で捌くのに免許を要するフグ科の珍種との縁はあまり近くはない。カナフグは肝臓に毒があるとされるが日本産は筋肉は無毒とされるものの海外では筋肉にも毒があるらしく扱いには注意が必要である。

カナフグの鰓孔は明らかに黒い。この特徴によりシロサバフグやクロサバフグなどのほかのサバフグ属との識別は可能である。ただし、フグのしろうと調理は危険が伴うので、自分でやろうとしないこと。

カナフグの英名Smooth blaasopというが、「Smooth」は英語で「円滑」とか「なめらか」という意味になる。Blaasopは南アフリカで「フグ」を意味するようで、Pufferよりも多く使用されているようである。どうやらアフリカーンス語由来っぽい。実際に本種はクロサバフグやシロサバフグ、そして私のぶろぐではいまだ登場していないドクサバフグの3種とよく似ているものの、背中にはこれらのフグにある小棘がない。触るとたしかになめらかつるつるしている。

腹部にもほかの3種に見られるような棘はない。しかしその代わりに小さな突起のようなものが線状に並んでいる。しかし棘ではない。これらの特徴によりシロサバフグ、クロサバフグ、ドクサバフグとの同定は難しくないだろう。しかし、これをあてにして同定をしてはいけない。フグというのは、常に食への誘惑とともに、ヒトの生命を脅かす魚なのだ。

昔々の図鑑ではカナフグは妙にオレンジ色の体をしていて、それが記憶に残っている人もいるかもしれない。実際には金ぴかで美しい色をしている。また皮膚の筋も美しい。本によっては「全長1m」なんていう記述も見られるが、実際にはもっと小さいという。しかしそれでも体長70cmなんて驚きの個体もいるらしい。日本では東北地方以南の太平洋岸、富山湾、山陰、玄界灘、九州西岸に分布し、海外では台湾、朝鮮半島、済州島、中国、インドー西太平洋に広く分布しているようで、暖海域のサバフグ属魚類といえそうである。日本ではシロサバフグ・クロサバフグと比べて数は多くない。今回はHN「あらら」さん経由でMasaaki Wadaさん(おそらく)より譲りうけた個体。いつもありがとうございます。これにより日本産のサバフグ属魚類でいまだに入手していないのはドクサバフグのみになった。

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久しぶり

2024年03月08日 23時55分31秒 | 未分類

今日は3月8日ということで「W松井の妹」こと松井珠理奈さんのお誕生日です。おめでとうございます。

さて、本題ですが、久しぶりのぶろぐの更新となってしまいました。仕事が忙しくなったため、更新がなかなかできなくなったのと、最近魚を購入しておらずネタがないというものもありますが、最近は飲んでる薬の副作用?により睡眠時間が多くなっているのも理由といえそう。パソコンに向かい合っていない日が1週間近くも続いてしまいました。

とりあえず勤務先からの帰宅中の画像を。積もれば積もったで大変ですが、すぐ消えちゃうのもねぇ...

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ホソウケグチヒイラギ

2024年03月01日 22時25分13秒 | 魚紹介

今日から3月。久しぶりに写真を撮影したヒイラギ科・ウケグチヒイラギ属・ホソウケグチヒイラギ。ウケグチヒイラギ属は日本には3種が知られているが、九州以北で入手できるのはこのホソウケグチヒイラギと、最近日本から報告されたばかりのカドガワウケグチヒイラギの2種くらいなものなので珍しい。ウケグチヒイラギ属の属学名については従来のSecutorからDeveximentumに変更になっている。

2013年の「日本産魚類検索第三版」における国内での分布域は鹿児島県内之浦湾としか書いていないが、現在はそれよりも北の宮崎県門川などでもよく漁獲されており、しかも現在では宮崎県内の定置網では毎日のように漁獲されているという。私のもとにもホソウケグチヒイラギが何回かやってきてくれた。そのおかげでこの種の耳石に関する知見の蓄積にも成功した・・・のだが、先端がどうも割れやすい。

日本産のヒイラギ科魚種は多くの種で口を前方または下方へ伸ばすことができる。しかし本種は「ウケグチヒイラギ」の名の通り、口が上向きで伸びる方向も上に向く。斜め下に向きながら泥の中の餌を捕食しているのかもしれない。しかしそうなったらほかの魚にお腹を見せることになるため危険だと思うのだが。もしくは食べるものが異なるというのもあり得るだろう。ヒイラギは底生動物を食うほかにサビキ釣りの主要なゲストの一種であるなど、底生動物を食っているだけではないよう。本属の中ではプランクトン食が強いのかもしれない。

成魚は薄い褐色の字に細い横帯がある。一見地味であるが、よく見ると大変美しいのに驚く。ただこの色を見るとお菓子の餡のような色にも見える。

こちらはやや小型の個体。この個体は長崎県産で、九州西部の産である。愛知県名古屋市のスーパーにて「メッキアジ」のパックの中に入っていたのを購入。なおパックの中に入っていたのはアジ科は一切おらず、すべてヒイラギ。ホソウケグチヒイラギは、鹿児島県の東側、日向灘沿岸では定置網に毎日入るというが、西側の東シナ海では少ないという。よく見ると低い体高や口の伸びるサイズなど、東側のものとはどこか違うようにも思われる。体長と体高の割合も大きく変わっている。残念ながらホソウケグチヒイラギは今のところ食したことはないが、唐揚げで食べたらおいしいかもしれない。

今回の個体はHN「あらら」さん経由でおそらくWadaさんにいただいたもの。ありがとうございます!

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