魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヒゲソリダイ

2016年01月03日 13時52分26秒 | 魚紹介

私のぶろぐではヒゲソリダイを紹介するのは久々。2010年以来となります。イサキ科のヒゲソリダイ属に属するこの魚は一部の地域を除きあまり多くは漁獲されていないのですが、美味しい魚です。前回のと比較するとやや小さめかも。模様が前回よりもはっきり出ている気がします。

改めてみてみると前鰓蓋の棘が多数あり鋸のよう。うっかりしていると手を切ってしまいそうです。

前回の個体よりもひげは少なめです。やや小さめだからでしょうか。今回も美味しくいただきました。石田拓治さん、いつもありがとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モヨウヒゲ

2016年01月02日 19時31分44秒 | 魚紹介

今年のぶろぐでは、最近の魚の紹介だけでなく以前出会った魚の紹介もしていこうと思います。

モヨウヒゲはソコダラ科トウジン属に属する深海性のタラの仲間です。日本に23種もいるトウジン属の魚。

このモヨウヒゲの特徴は胸鰭の上方や体の中央部に暗色帯が入ること、鱗の小棘がやや弱いこと。吻の先端は鋭くとがっていますが、これはトウジン属の多くで見られる特徴です。

 

下顎はこのようにほとんど鱗がありません。発光器は細長いです。

しかしながら鱗は「魚類検索」で提示されているモヨウヒゲの鱗の様子とはかなり異なっていました。魚類検索によれば体側鱗の小棘列数は10列以上。となっていますがこれはどうみても棘列が10あるように見えません。マトウヒゲのほうが近いかも(体側鱗の小棘鱗数は約6)。もしかしたら幼魚は違うのかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダルマオコゼ

2016年01月01日 11時41分18秒 | 魚紹介

あけましておめでとうございます。

今年の干支は「得手」なのですが、どうしても絡むものが少ないです。今年の数少ない干支の魚は「ダルマオコゼ」。なぜかというと、ダルマオコゼは英語で「Monkeyfish」といいます。ただしこのほかにもPitted stonefishという英語名が使われたりしています。英語はいくつかの名前があり、国によって、あるいは本などによって使われている学名が違ったりするので、ややこしいところがあります。最近は英語の魚類データベースである「Fishbase」のコモンネームが使用されていることも多いのです。ちなみにFishbaseのコモンネームとして使用されているのはPitted stonefish。Pittedというのは「穴の開いた」とか、「あばたになって」という意味があるようです。

「穴の開いた」・・・というものの「穴」というのはこのことのように思われます。後頭部の四角形のくぼみ。日本には本種と同じ、オニオコゼの仲間(オニオコゼ科)が9種いますが、その中でも後頭部の四角形のくぼみをもつのは本種のみの特徴のよう。オニオコゼの仲間は胸鰭下端の遊離軟条の数により同定されます。日本産のものは2本か、1本。もしくはないか、のどれかです。本種は胸鰭に遊離軟条がなく、オニオコゼ属やヒメオコゼ属のものと区別することができます。有名なオニダルマオコゼとは近縁なようで、後頭部の形や腹鰭基部の長さなどで区別できます。ほかのオニオコゼ科同様、背鰭の棘には毒があるようで刺されるとかなり痛い目にあいます。

オニダルマオコゼは以前に食したことがあります。このダルマオコゼも食すると美味であったのですが、小さくて、あまり漁獲もされないためか注目はされていないようです。日本では千葉県以南の太平洋岸、島根県、山口県、長崎県、五島列島などで採集されています。一方オニダルマオコゼは八丈島、串本、高知県、五島列島、鹿児島県の内之浦、琉球列島、小笠原諸島に生息していて、南方系の種ということです。

今年はこのブログの運営をスタートしてから10周年という記念すべき節目の年(ただしGooブログは3年目)です。昨年はなかなか更新も疎かになってしまっていたのですが、今年は頻繁に更新できるように頑張ります。それでは本年もよろしくお願いいたします!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする