これは「ソーダ丼」です。ソウダガツオ (ヒラソウダ) の身を軽く甘口醤油につけ、いただくのですがこれがまた絶品です。
この魚がヒラソウダAuxis thazard (Lacepède)です。ヒラソウダはほぼ全世界の温帯から熱帯に分布し、日本の沿岸にも多く生息する魚です。焼き物や削り節で食べられますが、新鮮なものは刺身で食べられます。鮮度を保つにはこのような「血抜き」が有効。
これは「ソーダ丼」です。ソウダガツオ (ヒラソウダ) の身を軽く甘口醤油につけ、いただくのですがこれがまた絶品です。
この魚がヒラソウダAuxis thazard (Lacepède)です。ヒラソウダはほぼ全世界の温帯から熱帯に分布し、日本の沿岸にも多く生息する魚です。焼き物や削り節で食べられますが、新鮮なものは刺身で食べられます。鮮度を保つにはこのような「血抜き」が有効。
この魚はフエフキダイ科のキツネフエフキLethrinus olivaceus Valenciennesです。私も現物を見るのははじめてです。
フエフキダイ科の魚は英語でエンペラー、つまり「皇帝」と呼ばれる、精悍な?スタイルの魚です。その中でこのキツネフエフキは独特な顔つきをした魚です。口が細長く、名前のように「キツネ」とよく似ており、同属の多くの魚と区別できます。
フエフキダイ科の魚は沖縄では重要な食用魚、釣り魚です。本種の成魚は大きいもので1mにも達し、重要産業種となっているようです。分布は鹿児島県以南で、本州・四国・九州ではなかなかお目にかかれませんが、近縁種で美味なハマフエフキは千葉県あたりまで北上します。
沖縄から届いた魚はまだまだあるのですが、とりあえずここで終わらせていただきます。
昨日は沖縄で採集されたロクセンフエダイの話をしましたが、本日紹介するのはスズキ目・トラギス科でサンゴ礁に生息するオグロトラギスParapercis pacifica Imamura and Yoshinoです。
このオグロトラギスは2007年に新種として記載されたものです。しかし「オグロトラギス」という種自体は古くからダイヴァーやアクアリストに知られていました。この魚は島田 (2000) では P.polyophtalma (Cuvier) とされていますが、この学名はP.hexophtalma (Cuvier) の同物異名(シノニム)とされ、さらにP.hexophtalma とされたものの中には複数の未記載種がいるとされ、2007年にP.pacifica を含む3魚種が新種記載されました (Imamura and Yoshino, 2007) .
この写真の個体は雌です。本種には性的に色彩変化があり、本種では雄が体側下部に3-4の暗色目玉模様を持つのに対し、雌では6-7つの目玉模様を持つようです。また頬部に半円状、もしくはM字型の褐色斑紋をもつ (翻訳が正しければ) のに対し、雌には暗色斑紋が散らばっています。
参考文献:
Imamura H. and Yoshino T. 2007.Three New Species of the Genus Parapercis from the Western Pacific, with Redescription of Parapercis hexophtalma (Perciformes; Pinguipedidae) . Bull. Natl. Mus. Nat. Sci., Ser. A, Suppl. 1, pp. 81-100, March 22, 2007.
島田和彦, 2000. トラギス科. Pages 1059-1064 in 中坊徹二編. 日本産魚類検索第二版. 東海大学出版会, 東京.
本日は朝9時から某所で魚類耳石の採取を行ないました。今回は沖縄で採集されたサンプルの耳石採取・標本としました。写真は同定作業の様子です。サザナミトサカハギ・トゲチョウチョウウオ・オニハタタテダイ・ロクセンフエダイ・メギス・ダンダラトラギス等沖縄独特のカラフルな沿岸魚がテーブルを埋め尽くします。
この魚は耳石標本初登録種のロクセンフエダイLutjanus quinquelineatus (Bloch)です。この魚は高知や愛媛にもいるのですが、沖縄では非常に多いようです。体側と頭部で計6本の縦縞模様があることからこの標準和名がつきました。
本日はこの種のほかにもオニハタタテダイ、サザナミトサカハギなど未登録種が10種もあつまりました。提供していただいたSさん、ありがとうございました。また宜しく願います。
今日は某所で某所の上の方々と会談やら耳石に関するルーチン・ワークをこなしていました。明日も朝から忙しくなりそうです。
明日は、耳石採取も少しする予定です。沖縄から魚も来ている様で、何が入っているか楽しみです。この個体は前回注文した西表島のオキフエダイLutjanus fulvus (Forster)です。他にもイッテンフエダイや、「ある」変わったフエダイも採集されていました。